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がんと生きる「わたしの物語」。それはがん患者さんが生きた証

ニュース・トピックス|更新日:2011/06/24[金]

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三人に一人が、がんになるといわれる時代。一言にがんといっても、がんになった患者さんや、その家族や友人の生活、がんとの向き合い方や想いは様々です。がん患者さんやその支援者のがんとともに生きる想いを、芸術を通して表現・共有することを目的としたコンテスト、『がんと生きる、わたしの物語。』(主催:イーライリリー株式会社)の受賞作品が発表されました。
(写真は、左から、鈴木明子さん、戸倉基さん、岩村歩夢さん、江島恵さん、松山徹さん)


絵画部門グランプリ


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前立腺がん治療闘病中の自画像
戸倉 基さん

この絵は前立腺がん摘出手術の際、トリフローを医師の指示でやっているところ。手術は医師を信頼して任せるとして、自分でこれだけは頑張ろうと思った。最初は1球が少し浮くだけだったが、続けていくうちに3球とも30秒間上に持ち上げた状態を維持できるようになった。嬉しくて、妻に写真に撮ってもらった。それを絵にした。絵も一生懸命、全力投球で書いた。


写真部門グランプリ


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わたしのターニングポイント~今日もがんと共に生きる誰かと自分自身の”一歩”になったら~
鈴木 明子さん

「人生最大の危機=脱毛という副作用」を前に、自慢の長い髪を美容師の親友に切ってもらったとき、記念に撮った写真。現在も治療中で、授賞式にも参加できるかわからなかった。苦しいときは、苦しい。泣きたいときは泣いて、色々な人に助けてもらいながら、これからも一歩一歩わたしの物語を築いていきたい。


絵画部門 特別賞


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光の層Ⅱ
松山 徹さん

入院中、見えるのは空ばかり。窓枠が額で、移り行く空が絵のようで、毎日眺めて絵にしたいと思っていた。手術後目が覚めたとき、窓から光が差し込んできて、「生きているんだ!」と思えた。それを絵に表現した。日々の生活は美しく何気ないものが実は宝物のようなものばかり。病気がそれを気づかせてくれた。



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緑の森-Green forest-
森 幸子さん

高校生のとき、胸に腫瘍が発見された。その時は陽性で、32歳のときに部分切除を行ったが、その後の定期検診では陽性が続いていたので、ついつい検診を怠っていたうちに、乳がんに進行してしまった。作品は抗がん剤の治療中に作成した。体力的につらかったけど、サバイバーの先輩に励まされながら完成することができた。絵を描いているときは自分が、がんであることを忘れることができた。作品のように、これからの人生を前向きに生きていきたい。


写真部門 特別賞


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今を生きる
江島 恵さん

父が末期の大腸がんだと告知された。思いもよらないがんの告知だった。がん告知後、父や家族との会話が増えた。父との思い出を掘り下げ、思いを伝えようとした。父はカメラが好きだったので、家族とすごす日々の何気ない日常を写真に収めたいと思った。父は残念ながら、昨年他界してしまったけど、この作品が父の生きた証。父も喜んでいると思う。



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ただ、それだけで
岩村 歩夢さん

がんを乗り越え、生きている喜びを表現する母の写真を撮った。中学生のころは、反発することも多く、母にひどいことも言ってしまった。作品製作を通して、母に恩返しができたと思う。治療中は「普通に生きたい」と言っていた母だけど、普通以上に特別な経験をすることができた。


本コンテストで審査員・広報大使を務めた、写真家の荒多惠子氏は、「一人ひとりの、これから生きていきたいという思いが、胸に打つものが全作品にあった」と審査を振り返りました。自身も乳がんサバイバーである同氏は、「作品はその人が、生きた証。作品を作ることは、心を開放すること。これからも、作品を作り続けてほしい」と、メッセージを送りました。

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