今月のピックアップ
GIST(消化管間質腫瘍)とは
GIST(消化管間質腫瘍)とは
胃などに出来るがんですが、通常の胃がんとは発生原因などが異なるため、検査や治療方法にも違いがあります。
もっと知ってほしい乳がんの再発・転移のこと
もっと知ってほしい乳がんの再発・転移のこと
乳がんの治療期間は長く、経験者は再発・転移に不安を抱いています。再発・転移をテーマにした正しい知識と情報を学びましょう。
UDXオープンカレッジ もっと知ってほしい「小児がん」のこと2011 in 東京
UDXオープンカレッジ もっと知ってほしい「小児がん」のこと2011 in 東京
小児がんは、治療方法の進歩によって治療成績は目覚ましく改善されてきています。日本の小児がん医療をめぐる現状と課題を知る入門編としてご覧ください。
患者の悩み・家族の悩み
患者の悩み・家族の悩み
実際のがん患者さんやご家族は、どんな悩みを、どう和らげているのでしょうか。「医療者との関係」はどのようにしているのでしょうか。貴重な本音を教えて頂きました。

個別化が進む肺がん治療、遺伝子検査の重要性とは

ニュース・トピックス|更新日:2016/01/25[月]

第3回アストラゼネカ・オンコロジー・メディアセミナーが開催


近畿大学医学部内科学腫瘍内科教授
中川和彦先生

 2016年1月20日に国立がん研究センターはがん患者さんの10年生存率を発表。5年生存率63.1%に対して10年生存率は58.2%でした。部位別に10年生存率をみると膵臓4.9%、肝臓15.3%、胆のう胆道19.7%、食道29.7%、肺33.2%と続きます。肺がんは、肝胆膵ほど生存率は低くありませんが、国内の死亡数では男性1位、女性2位であり、治療アンメットメディカルニーズの高いがん種です。

 アストラゼネカ株式会社は第3回アストラゼネカ・オンコロジーサイエンス・メディアセミナー「肺がん治療におけるアンメットメディカルニーズ~個別化医療最先端における遺伝子検査と治療のポイント~」を1月21日に開催。近畿大学医学部内科学腫瘍内科の中川和彦先生を招き、肺がん治療におけるアンメットメディカルニーズの現状と遺伝子検査の最新情報に関する講演が行われました。

発見された遺伝子変異の数だけ治療法が開発される可能性が

 肺がんは組織型で分けると小細胞がんと非小細胞がんの2つに大きく分けられます。非小細胞がんは肺がんの80~85%を占め、腺がんや扁平上皮がん、大細胞がんに分けられます。このうち日本人に最も多いタイプが、非小細胞肺がんの腺がんです。手術不能の場合の1次治療では、EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子が陽性の場合、それぞれに対した分子標的薬治療が選択されます。こうした遺伝子変異はEGRF遺伝子変異、ALK融合遺伝子のほかRET遺伝子融合やROS1遺伝子融合などが見つかっており、さらなる治療法の開発が期待されています。肺がんでも、治療法はそれぞれのタイプに合わせたものがあり、治療の個別化が進んでいます。また、分子標的薬で起こる薬剤耐性に対する克服も重要なアンメットニーズです。そのため肺がん治療では、遺伝子変異の検査の重要性がますます高まっています。

 「現状肺がんで一番大切なのは診断です。数多くの遺伝子変異がある肺がんでは、遺伝子変異に合わせた治療法が開発されていくでしょう。薬剤耐性がおきてもさらにそれに対する治療薬の開発ができます。現実では肺がんは、まだ治る病気ではありません。ですが、肺がんの治療法には、期待される治療開発の余地がたくさんあり、まだまだやらなければならないことが山積みです」と中川先生はいいます。

 EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子に比べれば低頻度のRET遺伝子融合は、国立がん研究センターの研究チームが見出した遺伝子変異です。肺がんの中でもまれなタイプであり、効果的な分子標的薬がない患者さんのためにも国内での治療法の開発が期待されます。(QLifeがん編集部)

みんなの感想:この記事はあなたの健康に役立ちましたか?

とても参考になった まあまあ参考になった 普通だった 参考にならなかった
0% 80% 0% 20%
一言感想

この記事を読んだ人が興味のある記事はこちら


記事の見出し、記事内容、およびリンク先の記事内容は株式会社QLifeの法人としての意見・見解を示すものではありません。
掲載されている記事や写真などの無断転載を禁じます。