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腎がん「ダヴィンチによる部分切除術」が先進医療から保険適用へ

ニュース・トピックス|更新日:2016/04/01[金]

前立腺がんに続き2例目の承認へ


日本泌尿器科学会理事長、神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学分野教授
藤澤正人先生

 今年の4月から事実上の混合診療にあたる「患者申出療養」がスタートしました。今までは、保険がきく診療と保険がきかない診療を併用すると、すべての診療で保険がききませんでした。こうした混合診療の例外が先進医療です。「ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術」も2014年9月以降、全国14施設で先進医療として行われてきましたが、平成28年度の診療報酬改定に伴い、4月1日から保険適用になりました。ダヴィンチを使った手術では、前立腺がんに続き2例目の適用です。これを受け3月30日に一般社団法人日本泌尿器科学会が記者会見を開催。理事長であり神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学分野教授の藤澤正人先生が、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術についての背景を話されました。

低侵襲手術により、患者さんの予後やQOLの向上が期待

 腎がんに対するロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術は、米粒に文字を書くような細かい作業ができるダヴィンチと呼ばれる医療機器を使った手術です。先進医療として行われた臨床研究の結果、根治性と腎機能温存の達成率に関して、従来の腹腔鏡手術と比較しても有意に良好な結果が得られました。こうした結果をうけ、腫瘍径が7cm以下で転移がなく、腎の部分切除を行った場合に限り保険が適用されることになりました。

 「ロボット支援腹腔鏡下手術は、開腹手術や腹腔鏡下手術と同様にトレーニングと経験が必要ですが、短期間での習熟が可能であり、低侵襲、がんの根治性、腎機能の温存を同時に実現できる術式として普及すると考えられます。腹腔鏡では困難な難易度の高い腫瘍に対しても低侵襲で開腹手術と同等の腫瘍切除の可能性があり、適応拡大につながると考えられます」と藤澤先生は、今後の展望を語りました。

 ダヴィンチによる腎がんの部分切除術は、切除や縫合の操作のしやすさ、阻血時間※の短縮という観点からより低侵襲な手術が可能となり、患者さんの予後やQOLの向上が期待されます。(QLifeがん編集部)

※阻血時間:臓器の血流が止まってから血流が再開するまでの時間

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