出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
自己免疫性溶血性貧血
じこめんえきせいようけつせいひんけつ
自己免疫性溶血性貧血とは?
どんな病気か
後天性溶血性貧血の代表格で、抗赤血球自己抗体によって赤血球が破壊されて起こります。抗体の免疫学的性状によって大きく温式と冷式に分かれます。
原因は何か
先行する感染(ウイルス、マイコプラズマ)、膠原病、悪性腫瘍、薬物などが原因になります。
症状の現れ方
貧血、黄疸、脾腫に加えて、血小板減少を伴う病態もあります(エバンス症候群)。基礎疾患の症状も伴います。冷式抗体による寒冷凝集素症と発作性寒冷ヘモグロビン尿症では、寒さにあたると溶血が悪化することがあります。
治療の方法
診断を確実にしたあとで、ステロイド療法、脾臓摘出、免疫抑制薬の使用が考えられます。
自己免疫性溶血性貧血と診断されました。 前回、主治医の先生に授乳中の子供がいるため薬の投与の可能性…