出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
反屈位
はんくつい
反屈位とは?
どんな病気か
正常な分娩の経過では、頭位の胎児は骨盤入口部であごを引いて胸につけた屈位をとります(第一回旋)。産道に入る姿勢としては、この胎勢が児頭が最も細くなって産道をとおりやすくなります。
胎児が逆にあごをあげた姿勢をとる場合を反屈位と呼び、分娩の進行不良の原因になることがあります。児頭の回旋の異常と反屈は組み合わさって起こることもあります。反屈の程度が強くなればなるほど、産道を児頭がとおりにくくなり、分娩が困難になります。
原因は何か
骨盤の形態異常が原因になりますが、はっきりしないこともあります。
症状の現れ方
分娩の進行が不良な時、反屈位になっていないかどうかを検討する必要があります。
治療の方法
経腟分娩が可能かどうかを検討します。反屈位でも、骨盤が十分に広ければ経腟分娩が行える場合もあります。経腟分娩が無理と判断した場合には、帝王切開による分娩を行います。
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