甲状腺機能低下症
こうじょうせんきのうていかしょう
- 内科
- 診療に適した科
甲状腺機能低下症とは?
どんな病気か
甲状腺ホルモンは代謝を亢進させ、運動および精神機能を活発にさせるホルモンです。甲状腺機能低下症はこのホルモンの不足により甲状腺機能が低下する状態で、全身の臓器の機能低下が起こる病気です。
原因は何か
甲状腺そのものの障害で起こる場合と、甲状腺を刺激するホルモンを分泌する脳のなかの下垂体が損なわれ、二次的に甲状腺機能が低下する場合とがあります。多くの場合は甲状腺そのものが原因であり、免疫異常による慢性甲状腺炎(橋本病)が多い傾向にあります。
症状の現れ方
自覚症状は、活動性が低下し、寒さに対して弱く寒がりになります。また足がむくむなどの症状も起こり、元気がなくなってボーっとしているなど認知症と間違われることがあり、注意が必要です。神経症状としては、筋肉の障害(ミオパチー)、末梢神経障害(ニューロパチー)、運動失調などにより筋力低下、手足のしびれ、ふらふらするなどが起こります。
さらに精神障害としては、成人では不活発な感情、思考力低下、記憶力・理解力・判断力の低下、抑うつ状態、幻覚、妄想、認知症などの多彩な精神症状が起こります。
検査と診断
臨床症状からこの病気を疑いますが、痴呆症との見分けがいちばん重要です。甲状腺機能低下症は、内科的治療が可能です。確定診断をするために甲状腺ホルモンの測定が行われます。鑑別診断するために下垂体ホルモンを測定することもあり、原因として免疫異常の機序(仕組み)が疑われる時には、各種の自己抗体も測定します。
甲状腺のがんなどを除外するため、甲状腺の超音波エコーなどの検査も行われます。
治療の方法
診断がつけば甲状腺ホルモンの補充療法を行い、治療により著明な改善が期待できます。
病気に気づいたらどうする
少しでも可能性があれば早急に受診し、検査を受けることが大切です。簡単な検査で診断できます。
甲状腺機能低下症に関連する検査を調べる
甲状腺機能低下症に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、甲状腺機能低下症に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
-
▶
ジゴキシン錠0.25mg「AFP」
強心剤
-
▶
ヨウレチン錠「100」
無機質製剤
-
▶
ジゴシン注0.25mg
強心剤
-
▶
5mcgチロナミン錠
甲状腺,副甲状腺ホルモン剤
-
▶
チラーヂンS散0.01%
甲状腺,副甲状腺ホルモン剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
おすすめの記事
甲状腺機能低下症に関する病院口コミ
-
ずっと診てもらいたい信頼出来るクリニックです
美 streamletさん 30~40代女性 2018年01月31日投稿
2年前に総合内科で膠原病の疑いのため、森口先生に診ていただいたのがきっかけで1年半前からクリニックを受診するようになりました。 先生は検査結果や数値だけを重視し判断せず丁寧に診てくださって、膠原病で… 続きをみる
-
患者の思いをきいてくださる
はなはなさん 30~40代女性 2015年12月28日投稿
甲状腺機能低下症で他院に通院してましたが、診断に納得がいかず、転院しました。 優しい女の先生が症状を聞いてくださり、付き合い続けなければならない病気だからと諭しながらも、一度試してみようと薬の量を調… 続きをみる
-
十分な診察と的確な検査を受けて納得の診断
薬剤師アンケート調査回答者さん 50代女性 2014年12月23日投稿
この病院は、すべての科が大きな病院の専門医と同等の医師または、大学病院専門医が診てくれます。 診断は的確で、検査も充実しています。 甲状腺機能低下症の持病をもっているのですが、関節が痛く、疲労感、だる… 続きをみる
甲状腺機能低下症は ダイエットをしても体重は、ふえていきますか? 甲状腺機能低下ではないと思いま…