出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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後発白内障
こうはつはくないしょう

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もしかして... 白内障  網膜剥離

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後発白内障とは?

どんな病気か

 白内障の手術後、数カ月あるいは1年以上たったころ、手術直後に比べて少しかすんで見えるようになってくることがあります。これは、白内障手術時に残した水晶体の袋(水晶体嚢)が薄く白色に混濁してきたためで、その混濁によって網膜に届く光がさえぎられて、再び白内障のような症状が起こることから後発白内障といわれます。

原因は何か

 水晶体嚢は細胞からできていて、その細胞が手術後徐々に増殖し、嚢の厚みが増したもので、悪性のものではありません。しかし、一度にごると透明にもどることはありません。

治療の方法

 治療は、ヤグレーザーという光線で、その白濁した水晶体嚢の中心を破り、光のとおり道をつくります。眼科の外来で短い時間で処置ができます。多くの場合、一度レーザーを受けると、またよい視力にもどります。

 処置後、一時的にもやもやしたにごりが見えることがあります。これは飛び散らせた水晶体嚢のかけらが眼内に浮遊しているのが見えているためで、次第に沈んでいき、気にならなくなります。また眼圧が一時的に上昇したり、まれに網膜剥離を起こすことがあるので、レーザー治療後も眼科受診が必要です。

(執筆者:大津赤十字病院眼科副部長 松本 美保)

白内障に関連する可能性がある薬

医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、白内障に関連する可能性がある薬を紹介しています。

処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。

・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。

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