出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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凍傷
とうしょう

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凍傷とは?

どんな病気か

 寒冷による凍結によって起こる皮膚や皮下組織の障害で、その障害の程度は寒冷の強さや作用時間によって異なります。

 血液の凝固あるいは血管の収縮・閉塞なども関係すると考えられています。冷たい金属との接触では部分的な凍傷を起こすこともあります。

症状の現れ方

 受傷直後は、皮膚は白い蠟のような色調となり、皮膚は硬くなります。患部を暖めると発赤や痛みが現れます。軽い場合はそのまま軽快しますが、多くの場合は水疱、びらん、潰瘍などがみられます。

 重症度によって4段階に分けられ、1度では発赤と浮腫(むくみ)、2度では発赤と浮腫、水疱、びらん、3度では壊死、4度では四肢の先端の脱落がみられます。

検査・治療の方法

 診断のための特別な検査はありません。

 できるだけ早く、40~42℃程度のお湯で患部を暖める必要があります。壊死が起これば、除去手術や四肢の切断の必要がある場合もあります。

応急処置はどうする

 なるべく早く暖めるのがよいのですが、暖めると強い痛みが生じるので、その時は鎮痛薬を使用したほうがよいでしょう。全身的な体温の低下がある場合は、温かい飲み物を飲ませるのも効果があります。

(執筆者:西神戸医療センター皮膚科部長 堀川 達弥)

凍傷に関連する可能性がある薬

医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、凍傷に関連する可能性がある薬を紹介しています。

処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。

・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。

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