出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
すべて
病名
 × 

家族性良性慢性天疱瘡(ヘイリー・ヘイリー病)
かぞくせいりょうせいまんせいてんぽうそう(へいりー・へいりーびょう)

もしかして... 遺伝子診断

つぶやく いいね! はてなブックマーク

家族性良性慢性天疱瘡(ヘイリー・ヘイリー病)とは?

どんな病気か

 中年以降に発症することが多く、腋の下や股など、こすれやすいところに水疱ができて、治りにくい病気です。

 ATP2C1という遺伝子の変異で起こり、高温、多湿、摩擦、感染などで増悪します。

症状の現れ方

 通常は中年以降に起こる病気で、摩擦などの起こりやすいところに水疱が生じ、じくじくと湿潤します。一度治ったように見えても、何度も反復するのが特徴です。

検査と診断

 ①皮膚をとって顕微鏡で検査する(皮膚生検)、②遺伝子診断の2種類がありますが、通常は①の方法で確定診断できます。

治療の方法

 重症例ではステロイド薬を内服します。DDS(レクチゾール)が有効とする報告もあります。軽症から中等症では、ステロイド外用薬(塗り薬)を使用します。

病気に気づいたらどうする

 高温、多湿を避けます。不潔にしないように気をつけ、こすれないように保護に努めます。

(執筆者:滋賀医科大学医学部皮膚科学教授 田中 俊宏)

天疱瘡に関連する可能性がある薬

医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、天疱瘡に関連する可能性がある薬を紹介しています。

処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。

・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。

天疱瘡に関連する可能性がある薬をもっと見る

おすすめの記事

天疱瘡に関する病院口コミ