医院からのメッセージ

 当院は甲状腺、副甲状腺、乳腺の専門病院であり、特に甲状腺、副甲状腺に関してはわが国有数の専門病院である。世界水準の最高の医療を全ての患者様に均等に提供することを目指している。手術では出血量が少なく、合併症の少ない手術を行っている。外科、内科、麻酔科、病理科の連携が密であり、カンファレンスにはこれらの科の医師のみならず、看護師、検査技師、放射線技師、薬剤師も参加し、診療レベルを高めている。国内外での学会発表や論文発表も非常に多く、多数の診療上有用な知見を神戸から世界に発信している。
 甲状腺癌の手術に関してはわが国でよく行われている甲状腺亜全摘術を止め、より優れた甲状腺全摘術を標準とし、小さく単発性で転移のない癌の場合のみ甲状腺片葉切除としている。甲状腺全摘では副甲状腺の血行温存と自家移植を併用し、温存率は約99%と高率である。反回神経の切除を要した場合には、院長の宮内がわが国で初めて報告した頸神経ワナ・反回神経吻合などの神経再建術式を用いて、音声の回復に努めている。なお、当院は甲状腺癌、バセドウ病に対する放射性ヨード内用療法が可能な数少ない施設の一つである。

診療科目

内科精神科外科眼科耳鼻咽喉科放射線科麻酔科 /病理診断科/内分泌内科/頭頸部外科/乳腺外科

診療時間

午前 午後 その他
8:30 - 11:00
8:30 - 11:00
8:30 - 11:00
8:30 - 11:00
8:30 - 11:00

午前:月火水木金(初診受付時間/再診は月火水金土8:30~16:00・木8:30~14:00)

休診日:第2土・日・祝

※診療時間は、変更される事や、診療科によって異なる場合があるため、直接医療機関のホームページ等でご確認ください

施設情報

駐車場 女医 人間ドック カード 院内処方 セカンド
オピニオン
- -
公式サイト https://www.kuma-h.or.jp/
アクセス 神戸高速鉄道東西線花隈駅から西口徒歩3分
駐車場 有料:82台
高度医療機器 DSA、SPECT、マルチスライスCT
外国語対応 英語
電話・
オンライン診療

再診のみ対応

内科、外科

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アクセス

最寄駅からの所要時間

神戸高速鉄道東西線花隈駅から西口徒歩3分

近隣の駅からの距離

  • 花隈駅(神戸高速東西線)から0.17km
  • 西元町駅(神戸高速東西線)から0.3km
  • みなと元町駅(夢かもめ)から0.39km

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専門医

がん薬物療法専門医(1) / アレルギー専門医(1) / 乳腺専門医(2) / 内分泌代謝科専門医(8) / 外科専門医(9) / 病理専門医(2) / 糖尿病専門医(7) / 細胞診専門医(2) / 総合内科専門医(2) / 耳鼻咽喉科専門医(3) / 麻酔科専門医(3) ※カッコの中は専門医の人数です。

在宅医療、人材募集、推薦・連携

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治療実績

病気名 治療実績 順位
合計件数 手術あり 手術なし 兵庫県 全国
頭頸部悪性腫瘍 25 25 - 12位 -
病気名 治療実績 順位
合計件数 手術あり 手術なし 兵庫県 全国
肺の悪性腫瘍 12 - 12 48位 -
病気名 治療実績 順位
合計件数 手術あり 手術なし 兵庫県 全国
甲状腺の悪性腫瘍 821 745 76 1位 2位
甲状腺の良性結節 493 482 11 1位 2位
甲状腺機能亢進症 148 148 - 1位 3位
原発性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺腫瘍 133 133 - 1位 1位

※厚生労働省「DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」」の退院患者の統計をもとにしています。

※件数が10件未満の場合は「-」と表記

名医の推薦分野

この病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。 推薦を受けた分野(科目、領域)は以下です。記載内容はいずれも取材・調査回答書より。※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

分野 乳腺・内分泌外科
特色 甲状腺疾患の専門病院として創立84年の歴史がある。診断から内科的治療、外科的治療、アイソトープ治療まで、病状に合わせて最適の治療を施行できる。甲状腺のほかに副甲状腺(上皮小体)疾患や頸部腫瘤、乳腺疾患も取り扱っている。甲状腺疾患に伴うことが多い突眼などの目の病気、心臓の病気、あるいは不安などの心の問題にはそれぞれの専門医が対処している。ほとんどの検査が予約なしででき、しかも至急対応であるので、初診の患者さんの大部分は1~2回の受診で診断が確定する。再診時も必要な患者さんには当日至急検査の結果を見てきめ細かい診療を行っている。手術は入院日・手術日も決めて予約するので患者さんは計画的に準備ができる。
症例数 年間外来受診者数は延べ約160,000人、初診の患者数は約15,000人、超音波検査は約60,000件、エコー下穿刺吸引細胞診は約8,000件、CT約4,400件、各種のシンチグラフィー約730件、甲状腺ヨード摂取率測定約1,000件。手術件数は約2,000件、アイソトープ治療は約800件。手術例の約半数1,030件は甲状腺癌であり、甲状腺良性腫瘍531件、バセドウ病187件、副甲状腺機能亢進症137件、乳癌14件などである

甲状腺癌=甲状腺癌の予後は一般に良く、大部分の患者さんが長期間生存する。そこで甲状腺癌の手術にあたっては、単に根治性を高めることを目指すのではなく、手術後の生活の質を良くすることを重視し、副甲状腺機能や声帯機能の温存に努め、手術瘢痕が目立たないよう種々の工夫をしている。声帯に働く反回神経に癌が浸潤しており、切除しなければならない場合には、遊離神経移植やわれわれが考案した頸神経ワナ・反回神経吻合法などで神経を再建して、積極的に音声の回復を図っている。さらに声に関係する反回神経や上喉頭神経の外枝の損傷を避けるために、積極的に術中神経モニタリングを行っている。最近、多数の微小な甲状腺癌が発見されるようになり、これの取扱いが大きい問題となっている。1993年から当院では、大きさが1.0cm以下の微小乳頭腺癌の臨床経過はかなり良く90%以上はほとんど進展しないため、リンパ節転移がなく反回神経や気管から離れている場合はすぐに手術をせず経過観察する方法を提案している。当院からの報告を受けて、ごく最近改訂されたアメリカ甲状腺学会のガイドラインでは、手術を避ける方向に変更された。

甲状腺良性腫瘍=甲状腺腫瘤の約90%は良性腫瘍である。当院では良性腫瘍の大部分は手術の必要はないと考えている。鑑別が難しい濾胞癌の可能性がある場合、腫瘤が増大する場合、圧迫症状のある場合、美容上問題がある場合には手術をする。手術をしない症例の大部分は、年1回程度の受診で経過観察する場合が多いが、甲状腺ホルモン剤の服用によるTSH抑制療法を行う場合もある。嚢胞性分が90%以上を占める症例では、経皮的エタノール注入療法も施行し腫大の縮小を図っている。最近健康診断の超音波検査で比較的小さな甲状腺結節が見つけだされることが多いが、このような場合もより正確な検査診断をし適切な指導を行っている

バセドウ病=患者の大部分はまず抗甲状腺剤で内科的に治療する。2年間の治療成績で寛解率は約30%である。種々の工夫をしても2年間で寛解しない場合にはさらに内科的治療を継続するか、アイソトープ治療または手術を行う。最近はアイソトープ治療を受ける人の割合が増え、手術を受ける人の割合は低下してきている。20歳以上の寛解しにくいバセドウ病にはアイソトープ治療が実施される。ただし長期的には約50%の症例が甲状腺機能低下症になるため、甲状腺ホルモンの服用が必要となる。腫瘍を合併するもの、抗甲状腺剤が副作用のため使えない場合、巨大な甲状腺種には手術が行われる。甲状腺が100~200gと大きくなると抗甲状腺剤のみで寛解させることはほとんどできないため、手術治療を勧めている。このような症例では術後の甲状腺機能を正常に維持することがしばしば困難であり、大部分の症例は甲状腺機能低下症となり甲状腺ホルモン剤の服用が必要となる。手術治療を行う場合は、特に手術瘢痕が目立たないよう色々な工夫をしている。バセドウ病には種々の増悪因子があることが分かってきており、できるだけ各個人における増悪因子を調べ可及的早期に病気が寛解するように当院では工夫努力して治療している

無痛性甲状腺炎=バセドウ病と同じ様に甲状腺ホルモンが病初期に上昇するので、心悸亢進、体重減少などの甲状腺中毒症状が出現するがバセドウ病とは異なる。下記の慢性甲状腺炎の経過中に増悪し、甲状腺からのホルモン漏出により一過性の甲状腺中毒症が起こるものである。検査が不十分のため時々バセドウ病と間違われることがある。本院では甲状腺抗体検査、超音波血流検査、放射性ヨード摂取率などで確実に診断をつけ適切な治療を行っている。とくに当院で開発された新しい甲状腺血流検査でバセドウ病との鑑別に実績をあげている

橋本病(慢性甲状腺炎)と甲状腺機能低下症=成人女性の30人に1人に発生する頻度の高い病気である。病気が進むと甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症になる。甲状腺機能低下症には一過性のものもあるので慎重に病態を診断し、適切な治療を行っている。永続性の甲状腺機能低下症の場合は終生にわたる治療が必要である。甲状腺ホルモンの補充療法では6カ月間の投薬を行い、遠方から通院している人にも便宜を図っている。最近軽度の甲状腺機能低下症として潜在性甲状腺機能低下症が注目されているが、当院ではこれらの病態を慎重に鑑別し甲状腺ホルモン治療が必要かどうか個々の症例に応じてより適切な診断・治療を行っている

出産後甲状腺機能異常症=出産後には20人に1人の割合で甲状腺機能異常症が多発することを当院の網野らが見出し、国際的な治療指針を提案し現在世界中で利用されている。産後の肥立ちの悪いお母さんには甲状腺機能検査をするように積極的に勧めている。この甲状腺機能異常症には5つのタイプがあり、それぞれ治療法が異なるので注意しなければならない。とくに出産後に発生する甲状腺中毒症は、バセドウ病の場合と無痛性甲状腺炎すなわち出産後甲状腺炎との場合がある。ほとんどのお母さんは授乳をしているので鑑別のための放射性ヨード摂取率は実施できない。この場合当院で開発された甲状腺血流検査で確実に両者の鑑別を行い、受診当日から適切な治療が受けられるようになっている

亜急性甲状腺炎=甲状腺の痛みを伴う一過性の甲状腺中毒症が発生する。血液検査、超音波検査で受診当日に診断し治療を開始している

急性化膿性甲状腺炎=甲状腺に細菌感染がおこり有痛性の甲状腺腫大が発生する。下咽頭梨状窩瘻が感染ルートであることを当院の宮内が見出し本症の根治療法を開発し、世界一の実績をあげている

副甲状腺機能亢進症=古典的な尿路結石型、骨病変型の患者さんの他に、最近はとくに症状を伴わない高カルシウム血症で発見される症例が増えている。このような患者さんにも実際には多彩な症状があること、骨塩量の低下が起こっていること、手術をすれば症状の改善・骨塩量の回復が見られることが判明し、当院では積極的に外科的切除を施行している

乳癌=当院患者の大部分は女性であり、年齢層は乳癌好発年齢とほぼ重なる。甲状腺癌患者が乳癌になることも少なくない。宮診療本部長を中心に乳腺診療を行っている。世界的に認められた標準的診療を心掛けている

甲状腺の遺伝疾患=甲状腺には色々な遺伝子の異常によって発生する病気がある。これらの原因検索のために遺伝子検査室では下記の検査を実施し、治療方針決定に役立てている。
医療設備 CT、シンチグラフィー、マンモグラフィ、カラードプラ超音波診断装置。骨密度測定(DEXA)、遺伝子検査部(RET、MEN1、TRβ、Ca感受性受容体遺伝子、TSH受容体遺伝子)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)
(関係者からの情報提供をもとに一部の内容を編集)

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