専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

九州労災病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

1949年(昭和24年)2月、我が国最初の労災病院として誕生した。労働環境の改善など災害防止が功を奏することによって従来型の労働災害が減少し、労災病院の使命に勤労者医療の比重が大きく加わってきた。現在では16診療科、535床の小倉南区を中心に小倉北区・京都郡・行橋市・築城郡にわたる地域の基幹総合病院として、病診連携による地域医療および救急医療を推進している。02年6月には(財)日本医療機能評価機構の認定を受けた。また、日本外科学会および日本消化器外科学会専門医制度修練施設である。2011年には移転の予定である(旧北九州空港跡地)。

症例数

外科病床数は60床、08年の手術症例数は535例で、うち全身麻酔349例、腰椎麻酔・局所麻酔186例である

食道癌=年間手術数は4~5例で、早期食道癌は内視鏡切除術、進行癌に対しては放射線化学療法を加えた集学的医療を行っている

胃癌=08年の手術例数は51例である。日本胃癌学会の胃癌治療ガイドラインに準じた治療方針で、内視鏡的粘膜切除術(EMR)の適応とならない比較的早期の癌には、腹腔鏡下手術、縮小手術(噴門部切除術・幽門温存術など)を、進行癌には標準手術および拡大手術も行っている。術後の補助化学療法や切除不可能の進行癌に対する化学療法は、QOL(生活の質)を重視して行っている

結腸・直腸癌=08年の手術例数はそれぞれ57例、31例であり、徐々に増加傾向である。比較的早期の結腸癌には、腹腔鏡下結腸切除術を、また直腸癌に対しては経肛門的切除や経仙骨的切除も行っている。直腸癌のリンパ節郭清術においては、術後のQOLを重視し、自律神経の温存に努めている。人工肛門造設術後の症例に対しては、毎週火曜日午後にストーマ外来を設け、専門の看護師を中心にストーマリハビリを行っている

肝臓癌=内科や放射線科と連携し、術前の肝機能評価によりエタノール注入療法(PEIT)、肝動脈塞栓術(TAE)、ラジオ波焼灼術(RFA)および手術を行っている。手術例数は最近は年平均20例である。転移性肝臓癌に対しても切除術を積極的に行い、また持続肝動注療法も行っている

膵胆道癌=膵臓癌は08年は10数例と切除例が増加している。胆道癌は胆嚢癌も含め年間4~5例の切除術を行っている。この領域では超音波内視鏡、ERCP、MRCP、血管造影に加え、最近は3D-CTも導入し画像診断が充実し、これらの有力な情報を基に術前診断および手術適応の決定を行っている。術前から強い黄疸のみられる症例に対しては、経皮経肝胆道、胆嚢ドレナージ術(PTCD・PTGBD)、内視鏡的胆道ステント留置術(ERBD)などの減黄術を行った後に、根治術を施行している

胆石症=08年は91例である。腹腔鏡下胆嚢摘出術を標準術式としており、炎症の予想される症例も腹腔鏡下に開始し、困難と判断されれば安全を第一に小開腹術に移行している。総胆管結石症に対しては、術前に内視鏡的に乳頭切開術・切石術を行い、その後腹腔鏡下胆嚢摘出術を行うこととしている

★その他、腹膜炎(年間18例)、腸閉塞(同6例)、ヘルニア(同66例)、虫垂炎(同40例)、痔核および痔瘻(同6例)に対する手術、その他の救急疾患にも対応している。また嚥下障害のある脳卒中後遺症などの症例に対し、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を行っており、08年は57例であった

★現在、腹腔鏡下胆嚢摘出術、ヘルニア、虫垂炎、痔核についてはクリニカルパスを作成し、患者さんへのインフォームド・コンセントの充実、医療の標準化、チーム医療の推進を進めている。現在では胃切除術および結腸切除術についてもクリニカルパスを使用している。その他の検査・手術に関しても十分なインフォームド・コンセントに努めている

★内科および放射線科との連携を密にしてチーム医療を行うために、月2回合同のカンファレンスを行い、症例の検討を行っている

★化学療法については、外来においても積極的に行い、在院日数の短縮に努めている。当外科では、甲状腺癌、肺癌、乳癌など消化器以外の癌の治療も行っている。

医療設備

電子内視鏡、超音波内視鏡、超音波、CT(3D)、MRI、血管造影、腹腔鏡下手術装置、ハーモニック・スカルペル、バイポーラシザーズ、超音波吸引手術装置(CUSA)。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

わが国におけるリハビリテーション医療発祥施設の一つであり現在も病院の目玉となっている。公的病院においては数少ない義肢科が併設されており、糖尿病足のケアや切断後の新しい義足製作にあたっている。また、大型高圧酸素治療装置も院内に設置されており、虚血性壊疽などに対する治療を行っている。さらにストロークユニットでの脳血管疾患の治療の一環として早期よりリハビリの介入をおこなっている。労災医療から勤労者医療への転換期にあたり、予防・治療・リハビリの総合的医療施設を担う中核的施設として、臨床と研究の機能的一体感を持った病院を目指している。

症例数

毎日の入院・外来リハビリ患者250名で、その内訳は整形外科が約半数、残りは脳血管障害者・切断・脊髄損傷・神経筋疾患などである。予防医療の観点から糖尿病や高血圧や肥満などの生活習慣病に対する予防を中心とした運動指導なども勤労者予防医療センターとともに積極的に取り入れている。また、新規の切断患者は年間10数例であり、血行障害が多いため、QOL(生活の質)を考慮しフットケアの充実とともに可及的監視温存を原則に切断至適レベルを決定している。また、コンピューター付き義足など最新の技術も提供し、患者のニーズに応えている。また、古くから脊髄損傷に対するリハビリの伝統をふまえ、難治性褥瘡に対して脊損者の特性を考慮しながら筋皮弁術などを下記の機器を駆使しながら集学的医療を行っている(褥瘡に対する年間手術件数は20数例)。その他、脳血管障害なども含め、長年の伝統に基づく知識と技術からのノウハウを駆使し、急性期から復職・在宅ケアまで幅広い医療を実践している。

医療設備

MRI、ヘリカルCT(4列、64列)、骨塩定量測定器、核医学検査装置、超音波エコー、ランバーモーションモニター、重心動揺計。

「医者がすすめる専門病院 福岡」(ライフ企画 2009年8月)

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