専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

名古屋市立大学病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化管、肝臓、膵臓・胆道疾患に対する診断、治療を行い、内視鏡治療にも重点をおいている。最近は地域がん診療連携拠点病院にも認定され、EBM(科学的根拠に基づいた医療)に沿った的確な消化器癌化学療法を行い、患者様のQOL(生活の質)の改善を第一に考慮した安全な治療に心がけている。また夜間帯には消化器内科医が常時当直し、吐下血や急性胆管炎など緊急処置を要する疾患に対しても、迅速対応が可能である。

症例数

年間外来患者延べ数は約25,000人、入院患者数は常時60人前後である

★消化管疾患に関しては、早期食道癌、胃癌、大腸癌に対する内視鏡的治療、特に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などを積極的に施行、早期癌の診断には特殊光内視鏡観察(NBI、FICE)などの最先端機器による精度の高い診断を行っている。進行癌に対しては、外来化学療法室とも連携を取りながら安全で質の高い抗癌剤治療を行っている。ピロリ菌感染による胃癌発癌機構、癌細胞増殖の分子機構、新規分子標的療法の開発などの基礎研究は文部科学省科学研究費などを取得し、その成果を国際的に発信している。近年増加している原因不明の難治性疾患である炎症性腸疾患(IBD)に対して、臨床と基礎の両面から研究を行っている。厚生労働省科学研究費補助金難治性疾患克服事業「難治性炎症性腸管障害に関する研究調査」(班会議)のメンバーとして、全国のIBD専門施設と共同で病態・治療に関して多方面からの研究活動、ならびに動物モデルを用いた病態の解明や新たな治療法の開発、ヒト遺伝子解析などに取り組んでいる。また、胃食道逆流症(GERD)、機能性胃腸症、過敏性腸症候群(IBS)など機能性疾患の病態解明、有効な治療法確立のため、文部科学省科学研究費などを取得し基礎的に取り組んでいる。さらに自施設や全国多施設と共同で多くの臨床研究も施行している

★肝疾患に関しては、①肝細胞癌の早期診断と内科的治療(肝動脈塞栓療法、経皮経肝エタノール局注療法、マイクロ波凝固療法、ラジオ波焼灼療法)、②ウイルス性肝炎(B型・C型)に対する抗ウイルス療法(インターフェロン療法、核酸アナログ療法)、③脂肪肝、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の診断と治療、④原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎の診断と治療、⑤劇症肝炎を含む重症肝炎に対する集学的治療、⑥胃・食道静脈瘤に対する内視鏡的治療を行っている。特にC型肝炎ウイルス遺伝子変異とインターフェロン治療効果との関連、B型肝炎ウイルス遺伝子変異と肝病態および薬剤耐性との関連に焦点を当てた臨床研究を行っている。また肝発癌のメカニズムの解明と発癌抑制のための基礎的研究(遺伝子面からと栄養面からの検討)、肝癌治療後の再発に影響する因子の臨床研究およびその予防法の開発を行っている

★膵臓・胆道疾患に関しては、急性膵炎とくに重症急性膵炎に対しては放射線科、ICU、消化器外科とも協力し、膵酵素阻害剤・抗生剤持続動注療法および血液浄化療法を行い、壊死性膵炎に対して外科的治療を行っている。また、慢性膵炎、膵石症に対しては、非観血的治療も試みている。特に、自己免疫性膵炎(AIP)およびAIPに伴う胆管病変の症例経験が多く、膵癌や原発性硬化性胆管炎との鑑別診断、治療報告を数多く行っている。また、総胆管結石、閉塞性黄疸、急性閉塞性化膿性胆管炎などに対しては迅速的な内視鏡的ドレナージ処置を施行し、膵癌、胆道癌、胃癌、大腸癌など悪性疾患に伴う十二指腸狭窄に対しては内視鏡的ステント留置術を行い、QOL(生活の質)の改善に常に配慮をした安全な治療を行っている。

医療設備

CT、MRI、電子ファイバースコープ(上部消化管、下部消化管、小腸)、超音波内視鏡(EUS)、EUS-FNA、超音波・カラードプラ超音波装置ほか。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

名古屋市の中心部に位置する都会型大学付属病院である。幅広い呼吸器疾患に対応し、救急医療にも対応している。膠原病内科があるため間質性肺炎も多い。当科では、最先端の呼吸器内視鏡を揃えるなどして、的確な診断を行うことに努めている。

症例数

09年度新入院患者数は664人、外来患者数は11,935人である。外来紹介率70.8%。入院では肺癌が多く、約70%を占める。他、肺炎10%、間質性肺炎5%、慢性閉塞性肺疾患5%、その他、気管支喘息、呼吸不全などである。外来ではこのほかにサルコイドーシス、非結核性抗酸菌症、慢性咳などの患者様が集積している

肺癌=III~IV期の化学療法の対象となる方の治療を行っている。可及的に短期入院、外来化学療法を行っており、09年度の外来化学療法件数は281件であった。緩和ケアチームがあり、化学療法の副作用や疼痛、気分の変調などに対応している

肺炎=多くが合併症のある方で、他の診療科と緊密に連携し治療にあたる。完全電子カルテシステムのため、他診療科の診療内容が病院のどこからもリアルタイムに把握できる

その他=サルコイドーシスについては眼科などと連携し診療を行っている。

医療設備

内視鏡:精密かつ患者様に負担の少ない検査のために最先端の機器を備えている。①超音波気管支鏡ガイド下針生検=気管支鏡の先端に超小型超音波装置を装着し、超音波のガイドにより気管支内腔からリンパ節などを生検する(年間約30件)。②蛍光気管支鏡=肺癌が発する自家蛍光の変化を捉えることにより早期中枢型肺癌の診断を行う。③細径胸腔鏡=局所麻酔で行い胸水を診断(年間約10件)。④PDT=早期肺門部肺癌を低出力レーザーで治療(導入決定)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

肺癌の低侵襲外科治療、肺癌の遺伝子の変化に応じた個別分子標的治療を行っている。その他に胸腺腫、重症筋無力症、手掌多汗症なども扱う。診断、治療方針に関して患者さんにご理解頂けるよう十分な時間をとった丁寧な説明を心がけている。内科、放射線科との検討会で手術適応を検討し、外科医の独善での手術は行っていない。チーム医療で診療に当たっている。入院中は毎朝部長の回診があり、診療に関する患者さんのご意向やご希望を汲み上げる体制がある。紹介医療機関との連携を重視している。

症例数

09年の手術総数は230例、うち肺癌100例、肺腺腫27例

★肺癌術後の5年生存率はIA:89.2%、IB:60.6%、IIA:50.8%、IIB:50.4%、IIIA:23.7%、IIIB:20.8%

★肺癌において、上皮増殖因子受容体(EGFR)の遺伝子異常に応じて薬に対する反応が異なることを明らかにした。当科研究室において、個々の患者さんごとにその癌の遺伝子異常を解析し、最適な治療を行う

★重症筋無力症については、全国から100人を超える外来通院患者がある。重症筋無力症に関するホームページを参照されたい(http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/surg2.dir/mg/index.html)。多くの経験に基づき、免疫抑制剤も含めて良好なQuality of Life(QOL:生活の質)を目標に治療している。胸腺腫も症例が多い。日本胸腺研究会の主幹施設で、胸腺腫や縦隔腫瘍に関する臨床試験を統括している。

医療設備

CT、MRI、換気血流シンチ、内視鏡、定位照射など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

心臓血管外科専門医認定施設として、新生児・乳児を中心とした先天性心疾患、虚血性心疾患、心臓弁膜症、胸部・腹部大動脈瘤、不整脈ならびに末梢血管疾患まですべての心臓血管疾患に対応している。緊急例も多く手がけている。

症例数

年間平均180例の手術例において先天性心疾患が80%を占め、このうち認定機構が定める最高難易度の複雑心奇形例が60%に及ぶ

★循環器小児科医との緊密な連携により、数年にわたる適切な治療計画のもと、初回手術から最終手術までを一貫して施行している。過去13年間で総数100症例を超える段階的フォンタン手術例では良好な早期中期成績を得ており、手術死亡率3%前後である。ファロー四徴症をはじめとする右室流出路形成術施行群は過去20年で170例を超えており、いずれも良好な中長期成績を得ている。また重篤な急性冠動脈疾患や大動脈疾患においては、これまでにも循環器内科医の協力のもとIABP、PCPS等による循環サポートを経由して迅速な外科対応を行ってきたが、最近では名古屋市立東部医療センターとの連携強化によりさらにクオリティーの高い治療を目指している

★冠動脈バイパス術では、心拍動下手術を標準術式としており、高齢者等のハイリスク患者への対応を行っている。弁膜症術後抗凝固療法の負担を減じるため、65歳以上の弁置換適応例では可能な限り生体弁を使用する一方、僧帽弁疾患では弁形成術を基本術式としている

★術前検査はほとんどを外来で施行し、術前入院期間は3日とし開心術例平均入院日数は21日となっている。小児例、成人例いずれにおいても積極的に自己血輸血療法を施行しており、可能な限り無輸血手術を心がけている。腹部動脈瘤を含め末梢動脈疾患に対しては、放射線科医の協力のもとステント治療を含めたハイブリッド治療も行っており、患者QOL(生活の質)の向上を図っている。

医療設備

人工心肺装置、遠心ポンプ装置、ECLHA、IABP、PCPS、MDCT、セルセーバー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

尿路腫瘍、前立腺疾患、小児泌尿器科、尿路結石、男子不妊症、排尿機能障害、尿路感染症などの泌尿器科領域全般において、患者さんの身体的、社会的状態に応じた診療を、診断から治療まで一貫して行っている。早期診断、安全、低侵襲、良好な術後機能を目指して診療にあたっている。また、新しい治療・検査法を取り入れるだけでなく、独自の治療法を開発・考案し、普及に努めている。一般外来の他に、腫瘍(癌)、尿路結石、小児泌尿器疾患、男子不妊症、排尿機能障害などの専門外来を設け、各分野のエキスパートが診療にあたっており、泌尿器科疾患全般に対応できる充実した体制を整えている。

症例数

09年の手術総数は834例で、主な疾患は尿路結石症129例、膀胱癌121例、小児泌尿器疾患142例、前立腺癌59例、腎癌および腎盂尿管癌63例等である。また、低侵襲を目指した最新手術として前立腺癌、腎癌、腎盂尿管癌、副腎腫瘍、水腎症、尿膜管疾患、停留精巣、後腹膜リンパ節郭清に対して腹腔鏡を用いた手術を行っており、その質量ともにわが国トップクラスである

尿路結石=自然排石が困難な上部尿路結石に対しては、体外衝撃波砕石術(ESWL)を施行している。ESWLで砕石が困難な上部尿路結石には経尿道的尿管砕石術(TUL)、経皮的腎砕石術(PNL)などの内視鏡手術(09年23例)も積極的に行っている。現在は最径腎盂鏡も導入している。特に再発予防に最先端の方法を用い力を注いでいる。また、基礎疾患の治療も積極的に行い、副甲状腺機能亢進症については副甲状腺摘出術を行っている

小児泌尿器疾患=先天異常の治療を専門とし、NICU(新生児集中治療室)や小児内分泌科医など、他部門と連携した手術・治療を行っており、高い評価を得ている。疾患としては尿道下裂が最も多く、年間30例以上を一期的あるいは二期的に行い、良好な成績を得ている。水腎症、停留精巣、膀胱尿管逆流、尿膜管疾患では腹腔鏡での手術を全国に先駆けて行い、良好な成績である

腎癌、腎盂尿管癌=原則、腹腔鏡下手術を施行(09年46例)し、侵襲が少なく、早期の退院が可能であるが、進行癌に対しては開腹による拡大手術を行っている

前立腺癌=腹腔鏡手術の保険適用の施設認定病院であり、前立腺全摘除術は主に腹腔鏡手術(09年58例)を行っている。前立腺癌の放射線治療は先進医療として、強度変調放射線治療(IMRT)を行い、既存の放射線治療を上回る成績が得られている

膀胱癌=早期の表在性症例には内視鏡的切除術(TUR-BT)(09年98例)を行い、再発予防として、BCG、抗癌剤等の膀胱内注入療法を行っている。浸潤性膀胱癌については根治性とQOL(生活の質)を十分に考慮した上で、膀胱全摘術(09年22例)を行っている。新たな方法で回腸を利用した代用膀胱造設を行い、良好な蓄尿、排尿を目指している

男子不妊症=精索静脈瘤については顕微鏡下に低位結紮術を行い、自然妊娠を目指している。無精子症については原因検索の上、顕微鏡を用いた精巣または精巣上体からの精子採取術(09年28例)を行い、顕微授精を行っている

排尿障害=前立腺肥大症や膀胱機能について詳細な検討を行った上で、薬物療法を主に行っている。無効例では内視鏡的な手術治療を行っている

腹圧性尿失禁=積極的に手術治療を行い、良好な成績を得ている

腎移植術=東海北陸ブロックの臓器移植ネットワークの下で献腎移植が行われており、良好な生着率を得ている。

医療設備

3次元CT、MRI、RI診断、尿路内視鏡手術装置、腹腔鏡手術装置、強度変調放射線治療(IMRT)、ESWL、レーザー砕石装置、尿力学検査装置、小児マイクロサージャリー手術装置など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

整形外科

特色

31年(昭和6年)開設。50年に名古屋市立大学病院と改称。04年には17階建て808床の中央診療棟が、07年には外来診療棟が新設された。大学病院として、高度かつ安全で開かれた医療を提供し、質の高い医療人を育成することを理念に掲げている。整形外科は51年に創設。骨・軟部腫瘍や小児整形外科のほか、内視鏡下腫瘍掻爬術、人工関節の開発、低侵襲脊椎手術、外来関節鏡手術、リウマチ外来、骨粗鬆症外来、スポーツ外来など、成人から小児まで多岐にわたる疾患に対して質の高い診断および治療を提供し、基礎および臨床研究を通して最新の治療を目指している。腫瘍外科、小児整形外科、脊椎外科、関節外科、手の外科などの専門化が進んでおり、診療は各専門分野の診療班ごとに行っている。

症例数

外来の1日平均患者数は120人、年間の手術件数は約550件である

腫瘍=四肢発生の骨・軟部の良性および悪性腫瘍の化学療法、手術、高悪性度の腫瘍、転移に対する化学療法や、良性腫瘍の摘出術、骨・軟部悪性腫瘍の広範切除、生検術を行う。当科で考案した放射線-温熱-化学療法(radio-hyperthermo-chemotherapy)は各種の悪性腫瘍に実施し,良好な治療成績が得られている。良性骨腫瘍の鏡視下掻爬術を100例以上に行い、良好な成績を得ている。年間手術件数は150件

脊椎外科=頸椎症性脊髄症、後縦靭帯骨化症、関節リウマチ、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、すべり症のほか、骨粗鬆症や脊椎圧迫骨折、思春期の脊柱側彎症、脊髄腫瘍、原発性・転移性脊椎腫瘍などの治療を行う。腰椎手術では低侵襲手術法である顕微鏡下手術や内視鏡手術も実施している。固定術の適応症例にはインスツルメントを併用している。特にリウマチ頸椎病変には、環軸椎後方固定術やプレート、スクリュー、ロッドを併用した後頭頸椎固定術を行い、早期離床を実現している。年間手術件数100件

小児整形外科=先天性股関節脱臼、筋性斜頸、先天性内反足、脳性麻痺や二分脊椎症など、麻痺性疾患の股関節障害や足部変形、ペルテス病、大腿骨頭すべり症、脚長差、手足の先天異常など、ほとんどの小児疾患の診療にあたる。関節鏡、骨延長や形成外科的手術手技なども積極的に応用している。年間手術件数約100件

股関節外科=変形性股関節症や大腿骨頭壊死症,関節リウマチの治療のほか、高度な股関節脱臼や人工股関節の再置換術なども行っている。人工股関節手術にあたっては,3次元コンピューター術前計画によって最適な機種やサイズ,手術方法を決定して、より正確な手術を行っている。年間手術件数は約40件

膝関節外科=変形性膝関節症、特発性骨壊死、膝蓋大腿関節症、関節リウマチの治療を行う。手術治療は人工膝関節置換術、骨切り術、関節鏡視下手術など多岐にわたり、年間手術件数は約50件

スポーツ外来=膝関節のスポーツ外傷を中心に診断と治療を行っている。前十字靱帯損傷、半月板損傷、関節遊離体などを扱う。日帰り手術を受けることもできる(外来関節鏡視下手術)。年間手術件数は約30件

肩・肘、スポーツ=肩腱板断裂、肩関節脱臼、肩スポーツ障害、五十肩、リウマチ肩、野球肘などを扱う。投球フォームチェックやリハビリテーションの指導も行う。手術は肩や肘の関節鏡視下手術、人工肘関節置換術などで,年間手術件数は約20件

手の外科=リウマチ手の滑膜切除術や関節形成術、腱移植術や腱移行術,手根管症候群、肘部管症候群などの末梢神経疾患に対する神経剥離術,先天異常および悪性腫瘍や重度外傷の再建外科を担当している。小手術は外来日帰り手術も実施している。年間手術数は約80件。

医療設備

MRI、CT、骨塩定量(DEXA)、DSA、超音波断層診断装置、RI、電気生理学的検査装置、手術用顕微鏡、関節鏡、脊椎内視鏡、クリーンルームなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

産科婦人科

分野

産婦人科

特色

診療、研究は全領域に及ぶが、特に不育症研究は世界的であり、胎児診断・胎児治療においては地域の中核機関としての役割を果たしている。異常妊娠、合併症妊娠症例の母体搬送も多い。専門外来として不育症外来、不妊・生殖内分泌外来、腫瘍外来を設けている。小児科、泌尿器科、小児外科、放射線科、病理部など当院内でも各分野との連携を大切にし、より充実した診療を目指している。

症例数

1年間(09年)の外来患者数は新患者数2,535人、再来患者数23,981人で1日平均110人である。婦人科手術数は260例であった。分娩数は424例で、合併症を有する妊婦や異常妊娠症例が多いため、帝王切開は175例と多くなっている(帝王切開率41.31%)

不育症=免疫学的、遺伝学的、血液凝固学的な面から多角的に原因検索を行い、原因別の治療、例えば抗リン脂質抗体症候群に対する抗凝固療法を施行している(年間約200件)。その生児獲得率は、過去の流産2回の場合で78%、3回の場合で70%である。また精神的なストレスによる流産の発生に着目し、カウンセリング等にも力を入れている

不妊・生殖内分泌=月経異常、排卵障害などの原因となる視床下部―下垂体―卵巣系の内分泌異常に対する診療を受け持っている。また、不妊患者の原因検索を行い、必要な患者に対しては一般不妊治療および生殖補助医療技術を用いた治療を行っている。体外受精胚移植は87年より実施しており、顕微授精、受精卵・精子の凍結保存なども施行している。泌尿器科との連携によって重症男性不妊症の治療にも力を入れており、無精子症の男性から外科的に採取した精子を用いて顕微授精を施行している

着床前診断=高度先進医療の一つとして症例を厳密に審査し、当施設および学会の倫理委員会の認可を受けた上で、着床前診断を手がけている

周産期=妊婦外来では超音波検査や胎児心拍子宮収縮監視装置などを活用し、妊婦管理を行っている。特に妊娠高血圧症候群に代表されるようなハイリスク妊娠に対して、胎児行動の綿密な観察や超音波ドプラ法、カラードプラ法を用いた胎児循環動態の評価を行い、厳重に管理している。遺伝性疾患や先天異常などの胎児異常では3D超音波検査、MRI、胎児血液検査、胎児染色体検査を組み合わせて行うことで正確な診断が可能になってきており、多くの症例に胎児治療を施行している。外来では、要望に応じて臨床遺伝専門医による遺伝に関するカウンセリングを行っている。さらに、切迫流産や早産例も積極的に治療している。これらの原因には感染が大きく関係していると考えられており、感染対策や炎症に対する検査を進めて治療している。異常妊娠・分娩については小児科(特にNICU)や小児外科との定期的な検討会を経て、適切な周産期管理や分娩方法について方針決定をしている

更年期=専門外来において更年期障害、骨粗鬆症、高脂血症に対してホルモン補充療法や薬物療法を行っている

悪性腫瘍=診断には超音波検査、CT、MRIを有効に活用し、放射線科との読影会を行っている。病理検査結果についても病理医と検討会を行い組織標本の評価をし、治療方針の決定に役立てている。原則的には各癌腫の治療ガイドラインに沿って治療を行うように努めているが、各症例において個別化が必要な部分も尊重している。卵巣腫瘍については、原則的に全例で術中病理診断を行い、最終的術式決定の参考にしている。また、いくつかの臨床試験も行っており、新たな治療方法の開発にも力を入れている。予約制でセカンドオピニオン外来も行っている。最近の各癌腫の5年生存率は、子宮頸癌=I期93%、II期64%、III期60%、IV期50%。子宮体癌=I期97%、II期100%、III期54%、IV期50%。卵巣癌=I期100%、II期75%、III期38%、IV期25%である。

医療設備

MRI、半導体レーザー、3D超音波、カラードプラなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

眼科

分野

眼科

特色

眼科疾患全般を対象としているが、特に網膜硝子体疾患の診断・治療・研究に重点を置いている。なかでも硝子体手術は、小椋教授を中心に最新の手法で積極的に行っている。

症例数

09年度の初診患者数2,680人で、その4割が他院からの紹介。09年度の外来患者延べ数は26,647人、手術件数は約1,500件。網膜硝子体手術450件

白内障=年間約500件の手術を行っており、特殊な症例を除き小切開無縫合手術で行っている

網膜硝子体=本邦の社会的失明の2大原因である糖尿病網膜症と加齢黄斑変性は、小椋教授の臨床における専門分野である。糖尿病網膜症に対して、進行した症例には時期を逸せずに硝子体手術を行っており、特に最近では小切開(25G)で行う硝子体手術で良好な成績を得ている。加齢黄斑変性に対しては、抗VEGF薬の硝子体注射治療、光線力学的療法を導入し、症例ごとに最適な治療法を選択している

ぶどう膜炎=アメリカで研究をしてきた吉田准教授を中心に、サルコイドーシス、原田病など様々な患者の診療にあたっている

緑内障=点眼治療が第一であるが、若年者には将来に備えて眼球の下方から流出路再建術を行うなど、個々の患者の病期、ライフスタイルを考慮した治療法を選択している。

医療設備

各種レーザー、光干渉断層計をはじめとして、白内障・硝子体手術などの各種手術機器もすべての最先端機器を有する。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

市民のために高度先進医療を提供することを信条としている。脳神経外科との共同で聴力や顔面神経機能を保存する聴神経腫瘍手術や顔面神経麻痺に対する薬物、手術治療に関しては国内有数の施設。耳鼻咽喉科外来に頭頸部専用の3次元CTを導入し、人工内耳や慢性中耳炎(真珠腫を含む)に対しても積極的に手術治療を行っている。めまい・平衡障害に対しても診断・治療機器の開発やメニエール病の手術治療も行っている。耳鳴りに対しては全国に先駆けてTRT療法を導入し、嗅覚や味覚障害の研究、治療も行っている。また近年、社会的にも注目されている睡眠時無呼吸症候群に対しても他施設と連携し治療を行っている。頭頸部腫瘍では音声、嚥下などの機能を温存した手術などが特色である。07年5月新病院がフルオープンし、近隣の診療所、愛知県下の医院、総合病院とタイアップして、地域医療を分担している。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修施設。

症例数

09~10年の年間平均外来患者数は約27,500人、年間入院患者数は446人、手術件数は368件である

顔面神経麻痺=この10年間で診察・治療した患者数は1,000例を超え(年間約100人)、早期に麻痺の予後診断を行うとともに、適切な薬物治療や手術治療を施行し好成績を得ている。また、麻痺後遺症に対しては形成手術も行っている

聴神経腫瘍=この10年間で診察した患者数は400例を超え、そのうち250例(年間手術件数は平均25例)に手術治療を施行した。治療方針は、小腫瘍で聴力の良好な症例には術中モニタリング装置を用いて、聴力と顔面神経の機能保存手術を施行している。成績は顔面神経の保存率は95%、聴力保存率は70%で、全国屈指の成績を得て、県外からも多くの紹介患者が受診している

人工内耳=この10年間で人工内耳埋め込み手術を100余例に施行して、その恩恵にあずかっている。1歳半の子どもから成人まで行い、術後成績は良好である

中耳炎=真珠腫性中耳炎や難治性のMRSA中耳炎にも重点をおいて治療している。年間手術件数は約50件である

耳管機能障害=耳管開放症は難治性で、これまで適切な治療法がなかったが、01年より鼓膜にテープを貼る簡易治療法を独自に開発し、好成績を得ている

めまい=1カ月に300人以上の受診者があり、眼球運動解析装置とコンピューター解析を用いて診断を行っている。頭位性めまい症に対してはEpley法をはじめとする理学治療を第一選択に、メニエール病に対しては薬物治療以外に内リンパ嚢開放術や前庭神経切断術も施行している

耳鳴り=欧米で普及してきているTRT(Tinnitus Retraining Therapy:耳鳴り順応療法)療法を国内で最初に取り入れている。カウンセリングと音響治療を組み合わせる方法で、県外からも多くの受診者があり、好成績をあげている

アレルギー性鼻炎=日本アレルギー学会認定教育施設として、認定医が治療を行っている。薬物治療以外に減感作療法(免疫療法)も施行している。また、重症例にはレーザー鼻粘膜焼灼術、後鼻神経焼灼術などの手術治療も施行している

副鼻腔炎(蓄膿症)=内視鏡による低侵襲手術を施行し、嗅覚障害に対しても専門外来を設けている

咽喉頭疾患=咽喉頭異常感症に対して、消化器内科と連携して診断と治療を積極的に行っている

頭頸部腫瘍=特殊な光学内視鏡(NBI)を導入し,悪性腫瘍の早期診断に活用している。放射線と動脈内抗癌化学療法を併用した早期悪性腫瘍治療、手術治療を併用した進行悪性腫瘍治療、音声を温存する喉頭・下咽頭癌治療、下顎骨を切断しない口腔・舌・中咽頭癌、副咽頭間隙腫瘍手術などを重点的に施行している。

医療設備

MRI、CT、超音波、内視鏡(含む電子内視鏡、NBI)、各種レーザー、温熱治療器、定位リニアック、手術モニタリングなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

医学部附属病院の歯科口腔外科として、また病院全体として医療の質の向上に貢献している。口腔や顎顔面領域の病気(奇形、顎変形、良性・悪性腫瘍、顎関節症、口腔粘膜疾患、顎顔面外傷など)や、有病者の歯科治療、先進医療としてのインプラント治療を行っている。また、口腔の異常感(特に舌痛)の専門外来を設け治療を行っており、良好な成績をあげている。また、漢方治療も行っている。

症例数

09年の初診患者数は2,700人である。入院患者数は年間250人である。09年のインプラント治療実績は埋入本数121本(41症例)、インプラント脱落2本(成功率98.3%)。骨増生術・骨再生治療25症例(インプラント症例のうち69%が骨再生治療を含む難症例)。無歯顎に対するインプラント埋入即時荷重(All-on-4)6症例(インプラント症例の17%)。つまり全症例の86%は骨再生や即時荷重を行った高度なインプラント治療であり、単純埋入は14%である。06年悪性腫瘍患者の5年生存率は、Stage:I92%、II:81%、III:71%、IV:40%である。舌の痛みで受診した患者数は年間約300人。舌痛症の治療成績は、改善以上94%であった

高度な医療技術の提供=悪性腫瘍に対する集学的治療、インプラント治療、顎変形症治療、唇顎口蓋裂治療などを行っている

大学病院の特長を生かした医療の提供=有病者歯科治療:全身疾患(高血圧、糖尿病、血液疾患や透析中など)がある場合には、関連する診療科と適切に連携を行い、入院して治療を行うなど安全にそして安心して治療を受けることができる

全身疾患と関連する口腔疾患治療=口腔領域の病気には、全身疾患の一症状として現れていることがある。疑われた場合には各診療科との適切な連携、協力関係で治療を行っている

高度なインプラント治療=患者さんに一番適したインプラント義歯を作成するために、歯やあごの状態、かみ合わせの状態などを口腔外科専門医と補綴専門医が総合的に検討を行い、各個人に適した治療を行っている。また、あごの骨が少なくインプラント埋入が通常では困難な症例に対しては、骨移植や再生医療を応用して可能にしている。また口腔腫瘍手術などで、あごの骨を切除した後のあごの骨の再建にもインプラントを応用し、口腔機能の改善も行っている

舌痛症、口腔異常感に対する治療=未だ病気の原因が分からず、多くの患者さんが苦しんでおられる病気は多くある。中でも舌の痛みや口腔内の異常感などを訴えて来院される方は年々増加している。このような病気の原因解明は大学病院の研究者の使命であると考え、積極的に取り組んでいる。また東洋医学的な見地からも診察して漢方治療も行っている

口腔ケアの取り組み=最近では、手術前や化学療法時、またICU入室中などにおいて口の中の口腔ケアを行うことが、術後の感染や化学療法時の口内炎、また肺炎などの合併症を予防し、治癒を早める上で重要であることが分かってきた。歯科衛生士や看護師との協力関係で院内全体での口腔ケアを積極的に取り入れ、質の高い医療の提供に努めている

教育研修施設としての取り組み=当科は、医学部教育と、それ以外に歯科医師卒後研修認定施設、日本口腔外科学会認定研修施設、日本顎関節学会認定研修施設、歯科衛生士学校研修施設として、医師、歯科医師、歯科衛生士の教育にも力を入れている。また、歯科衛生士の卒後研修施設として、急性期病院における口腔ケア指導者の育成にも取り組んでいる。

医療設備

CT、MRI、超音波エコー、リニアック、ラジオサージャリーシステム等。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚疾患全般に対して、幅の広い診療を提供している。皮膚悪性腫瘍や難治性疾患にも力を入れ、患者さんの気持ちを理解した診療を心がけている。さらに、大学病院の皮膚科として他の診療科との連携や、地域連携(病院、クリニックなど)を行い、セカンドオピニオンの提供も行う。

症例数

皮膚科専用病床は23床。1日の平均外来患者数は約170人である。東海地域で最大規模 の皮膚科診療施設である

★尋常性乾癬は難治性、慢性の疾患であり、合計300人以上の外来患者が現在通院している。光線治療はPUVA療法をはじめ、最新のナローバンドUVB、UVA1など多彩な方法を取り揃え、最適の治療、生物学的製剤の投与にも慣れている。そのほか掌蹠膿疱症、強皮症、菌状息肉症などに光線治療を応用し、効果をあげている。ビタミンD3外用剤との組み合わせも行い、様々な光線治療や免疫抑制剤を組み合わせて効果的な治療をしている

★光線療法は、その他、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、皮膚T細胞性リンパ腫(菌状息肉症)、類乾癬などに応用し、効果をあげている。さらに、尋常性白斑の治療では、各種外用剤および外科的治療(1ミリミニグラフト)に力を入れており、効果を発揮している

★重症の円形脱毛症については、50人以上の患者さんに外来にて免疫療法(SADBE、DPCP)を行っている。難治性の患者さんが多いなかでも6割近い例に有効な発毛をみている

★皮膚悪性腫瘍は、有棘細胞癌、基底細胞癌、悪性黒色腫、乳房外パジェット病などを中心に、年間500例近い手術を行っている。近年では高齢者が多いので根治的でかつ、侵襲を少なくする工夫をしており、放射線療法、化学療法との組み合わせで対応している。治療を開始する前には十分な説明をしており、患者さんが納得のいく医療を提供している

★骨髄細胞の多分化能を利用した再生医療にも力を入れており、糖尿病性足潰瘍、膠原病由来の趾端・指端潰瘍においては、他施設で切断を勧められた症例に対しても、切断部位を最小限にとどめる治療を試みている。静脈性潰瘍に対しても積極的に表皮移植を行っている

★褥瘡は大学病院の特性上多くないが、予防、治療いずれの面でも積極的に携わっており、院内の褥瘡対策チームの中心的な役割を担っている

★皮疹を初発症状とすることの多い膠原病についても、細かな生活指導を含めていかに他の症状を防ぐかという観点で診療している。また膠原病内科からの依頼も多く、皮膚症状への対応には多くの実績がある

★アトピー性皮膚炎は、きめ細かな外用剤の指導を中心に治療している。現在の日本皮膚科学会のガイドラインに準じて、重症度に応じてステップアップする治療をしている。その他、水疱症、重症感染症、様々な原因の皮膚潰瘍などに関して、紹介患者を中心に入院加療をしている

★膠原病は、膠原病内科と定期的なカンファレンスを行い、高いレベルでの膠原病・リウマチ診療にあたっている。病床は、全国的にも非常に珍しい膠原病内科との共同病床(41床)である。皮疹からの診断へのアプローチは得意とするところで、臨床と皮膚生検を用いて確定診断を行っている。生活指導を行うとともに、ステロイド・免疫抑制薬の投与を含め、病勢・臨床病型にあわせ、きめ細やかな治療・診療を行っている。

医療設備

ヤグレーザー、炭酸ガスレーザー、アレキサンドライトレーザー、皮膚エコー、デルマトスコープ、紫外線照射装置(短波長、中波長、ナローバンド)など大学病院として必要な設備は備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

乳腺内分泌外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

乳癌の診療を診断から治療(手術、薬物療法など)まで一貫して行っている。生活の質(QOL)を第一に考慮した診療を心がけている。治療においては乳腺専門医などからなるチーム医療に取り組むことにより、手術療法・薬物療法・放射線療法全般にわたり乳癌診療のガイドラインに沿った世界標準治療を実践している。乳房温存手術を標準術式とし、病変の範囲が広い方のみ乳房切除術を勧めている。「しこり」を小さくして乳房温存手術を目指す術前薬物療法を積極的に行っている。センチネルリンパ節生検も標準術式として導入している。薬物療法は、外来化学療法室で専任のスタッフのもと安全に施行している。名古屋市立大学大学院では基礎的研究を診療に生かすトランスレーショナルリサーチを中心とした研究を行っている。

症例数

乳癌手術件数は08年176例(温存手術135例:77%)、09年170例(温存手術131例:77%)。手術後1~5日で退院

★特に最近取り入れている診療は、①ステレオガイド下マンモトーム生検による非触知石灰化病変の診断②エコー下マンモトーム生検による非触知腫瘤様病変の診断③CTによる非触知乳癌の病変部位の同定と、CTガイド下マーキングを用いた乳房温存手術④早期乳癌に対するセンチネルリンパ節生検と腋窩郭清の省略⑤術前薬物療法とそれに続く乳房温存手術である

★治療成績(5年生存率):I期97%、II期87%、III期71%、IV期40%

★放射線科、病理部、化学療法部、精神科(こころの医療センター)、看護師、薬剤師などと緊密な関係を持って診療を行っている。放射線科、病理部、こころの医療センターとは共同で臨床研究も行っている

★乳癌患者の会(希望会:のぞみかい)を後援している。

医療設備

MMG、US、CT、MRI、マンモトーム生検用装置(ステレオガイド下、USガイド下)、ガンマプローブ(センチネルリンパ節生検用)、放射線治療装置(リニアックなど)他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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