九州初となるロコモリゾート開発プロジェクトがスタート!
[ニュース・トピックス] 2014年4月23日 [水]
ロコモの要因は加齢と変形関節症などの疾患
ロコモという病気をご存知ですか?運動器の障害により要介護になるリスクが高い状態なることをロコモティブシンドロームといい、略してロコモといいます。ロコモの原因はさまざまありますが、大きく分けて2つあります。1つは、関節や骨、筋肉といった運動器自体の疾患。もう1つが階段の昇り降りが辛くなるなど加齢による運動機能不全です。
運動器自体の疾患の原因は、変形関節症、骨粗しょう症に伴う症状、関節リウマチ、骨折などさまざまです。こうした疾患により、体のバランスがとれなくなり、筋力、体力も衰え移動能力が低下します。ロコモの原因となる変形性関節症と骨粗しょう症だけでも推計患者数は4700万人(2009年当時)とされ、まさに国民病ともいえる病気です。
また、加齢による身体機能の衰えと、閉じこもりや運動不足がかさなるとますます運動能力の低下が促進され転倒しやすくなります。病気や加齢、運動不足などの要因が負の連鎖のように起こり、立って歩くことはおろか着替えやトイレなどの最低限の日常生活にも支障をきたすため、健康寿命を縮めることにもつながります。将来寝たきりや要介護にならないためには、ロコモは予防と早期発見、早期治療が大切です。
滞在型ウエルネスプログラムを備えた九州初のロコモリゾート
メタボに続く新国民病といわれるロコモの予防と改善を目指した、産学連携のロコモ対策事業が2015年夏にも実現しそうです。ウエルネスプログラムを作成する宮崎大学と宮崎市青島の6件の旅館などで構成される「青島観光6社会」がタッグを組みロコモ対策に乗り出します。
風光明媚な景勝地として名高い自然あふれる宮崎市青島のホテルに滞在しながら、温泉や豊富な野菜を使った健康的なロコモ食も楽しめます。もちろんロコモの進行度をチェックしながら、青島のビーチや渓谷での散策、専門の指導員による歩き方のレクチャーや体操もプログラムされた、楽しみながらロコモ予防と改善をしたい人のためのヘルシーツアー企画となっています。宮崎の新たな観光資源としてもロコモリゾートは期待されています。(QLife痛み編集部)