自分の親がロコモになったら・・・不安に感じている人は半数以上
[ニュース・トピックス] 2014年6月09日 [月]
若い世代にも影響を与えるロコモ
骨や筋肉など運動器に障害が起こり、日常生活に障害をきたす「ロコモティブシンドローム(=ロコモ)」。現在、国内のロコモ人口は、予備軍も含めると4,700万人にのぼるといわれ、超高齢化社会を迎えた日本において大きな問題となっています。ロコモになるということは、本人はもちろんのこと、将来、両親などの介護をする可能性のある家族にも関係すること。自分はまだ若いからと思っていても、その影響はすぐそばに迫っているかもしれません。
日本整形外科学会らが運営し、ロコモの啓発活動を行う「ロコモチャレンジ!推進協議会」は、全国47都道府県の20~70代以上の男女計5,029人を対象とした「2014年度ロコモティブシンドローム生活者意識全国調査」を実施。その結果、半数以上の方が、両親がロコモになってしまうことに不安を感じていることがわかりました。
50代以上ではおよそ7割が不安に
まず、「あなたのお父様・お母様がロコモティブシンドロームになってしまうことへの不安は感じますか」という質問に対し、11.1%が「すでに(ロコモに)該当する」、44.8%が「現在は該当しないが不安をかなり/やや感じる」と回答。計55.9%の人が、両親のロコモに不安を感じていることが明らかになりました。なかでも50代以上では、「該当」「不安をかなり感じる」「不安をやや感じる」と答えた方々が約7割と、高齢化が進む日本において、ロコモの影響が深刻化していることがうかがえます。
2025年には、日本人の5人に1人が75歳以上の後期高齢者となります。医療費や介護問題の観点からも、ロコモなど高齢者に多い病気の対策を若いうちから行うことが大切です。ご自身の健康のためにも、そして家族のためにも、日ごろからバランスの取れた食生活を心掛けたり、運動を行ったりすることでロコモ予防に努めましょう。(QLife痛み編集部)