腰痛持ちの約半数は病院を受診していない!?

[ニュース・トピックス] 2014年8月12日 [火]

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病気やけがの自覚症状、男女ともに「痛み」の病気が上位を占める

(この画像はイメージです)

 厚生労働省は7月に、平成25年の生活、健康、介護等に関する国民生活基礎調査の概況を発表しました。それによると、病気やけが等で自覚症状のある人(有訴者)は人口1,000人あたり312.4人と、10人に3人が何らかの病気やけがを自覚しています。
 症状別でみると、男性は「腰痛」が最も高く、1,000人あたり92.2人。3年前の調査と比較して3.1ポイント上昇しました。一方、女性では「肩こり」が最も高く1,000人あたり125.0人。3年前の調査との比較では4.8ポイント下落しています。

図25腰痛持ちの約半数は病院を受診していない!?

「平成25年 国民生活基礎調査の概況」図24 性別にみた有訴者率の上位5症状


通院の原因となる疾患 もっとも多いのは男女ともに「高血圧症」

 一方、病気やけがで通院している人は人口1,000人あたり378.3人でした。通院率は有訴者同様に年齢が高くなるにつれ高い割合を示しており、65歳以上では1,000人あたり690.6人、75歳以上では1,000人あたり735.0人が通院しています。
 通院している病気は男女ともに「高血圧症」が最も多く、また、男女ともに1,000人あたり114人以上が通院しています。以下、男性では「糖尿病」「歯の病気」「腰痛症」「目の病気」と続き、女性では「腰痛症」「目の病気」「脂質異常症」「歯の病気」の順となりました。
 腰痛(腰痛症)においては、1,000人あたり男性では92.2人、女性では118.2人が腰痛を自覚しているにもかかわらず、通院しているのは1,000人あたり男性では42.2人、女性では58.4人と、約半数が通院をしていないことが判明しました。(QLife痛み編集部)

図24腰痛持ちの約半数は病院を受診していない!?

「平成25年 国民生活基礎調査の概況」図25 性別にみた通院者率の上位5傷病

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