「健康づくりのための身体活動基準2013」と「健康づくりのための身体活動指針」を改訂

[ニュース・トピックス] 2013年6月27日 [木]

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健康づくりのための運動基準2006を改訂

(この画像はイメージです)

 厚生労働省はライフステージに応じた健康づくりをするために、生活活動や運動を推進する「健康づくりのための運動基準2006」を改訂、また今回新たに「健康づくりのための身体活動基準2013」を策定しました。
 

今回の改訂に伴って、以前は「運動基準」と表記していた言葉を「身体活動基準」という言葉に改めました。身体活動を増加させることによって糖尿病や循環器疾患を減らすだけではなく、がんやロコモティブシンドローム、認知症のリスクを減らすことを明確化しました。また対象年齢の幅を広げ、こどもから高齢者までを基準にすることを検討、科学的に根拠があるものの基準を新たに設定しました。
 

保健指導においても、運動指導を安全に推進することができるように、これまで以上に具体的な対応や判断基準の手順を示しました。そして社会環境の整備を重視することによって、まちづくりや職場づくりにおいての保険事業の活用例も紹介しています。

健康増進のために身体活動を推奨

 今回の改訂では健康づくりにおいて身体活動の意義をうたっているのですが、その中では生活習慣病の発症を抑えるということだけではなく、運動習慣を持つことよってメンタルヘルスの不調を予防することができます。その他にもストレッチングや筋力トレーニングを行うことによって、腰痛や膝痛を改善させることが出来るということも含まれています。
 

また高齢者が積極的に運動をすることによって、生活機能低下のリスクを低減することができ、介護を必要とすることなく自立した生活を長く送る事ができるようにもなります。


 身体の活動不足というのは生活習慣病が発症する際の危険因子でもあり、肥満にも直結しています。健康日本21最終評価によればここ数年で、身体活動が全体的に減少しているということが指摘されています。今後もさらに高齢化が進展していく日本において、健康増進を考えた場合に身体活動を推奨する考えです。(福田絵美子)

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