ギックリ腰などに注意!物の重さは主観に左右される?

[ニュース・トピックス] 2014年8月25日 [月]

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大荷物を持ったら腰が・・・なんて経験、ありませんか?

(この画像はイメージです)

 引っ越しや大掃除の時に、荷物を持ち上げてみたら意外と重くて、腰が「ビキッ」ときた・・・そんな経験がある方、多いのではないでしょうか。物の重さを見た目で判断して持ち上げた時に、予想よりも重かったり軽かったりすると、ギックリ腰や、筋を痛める危険があります。
 では一体、人はどれくらい正確に物の重さを判断できるのでしょうか。オーストリア・フリブールジョアワ病院のティエリー・ニコレ医師ら研究グループの報告によると、重さに対する人の判断は、個人の主観によって変わるかもしれないことがわかりました。

重さの判断は、主観に左右される

 この研究では、スポーツクラブに通う13歳前後の男子80人を対象に、腰痛になったことがあるかどうかアンケートを行い、2種類のおもり(3kgと5kg)が入ったバッグの重さを推測してもらいました。おもりを入れたバッグは「典型的なスクールバッグ」「普通のバッグ」「有名ブランドのロゴが入ったスポーツバッグ」の3種類が用意されました。
 その結果、参加者たちは、スクールバッグや普通のバッグよりも、ブランドロゴが入ったバッグの方が軽いと回答したのです。また、腰痛を患う参加者は、腰痛でない参加者よりも、5kgのおもりが入ったバッグをより重いと回答しました。これらの結果から、研究グループは、見た目や既往歴などの主観的な評価が、物の重さの感じ方に大きく影響を与えている可能性があると結論付けました。
 この研究は、若い男の子たちが対象となっているので、大人や女性ではどのような結果が出るかわかりません。しかし、何か荷物を持ち上げる時は、「軽そうだな」「持ち上げられるな」などという直感に頼らず、一度中身を確かめたり軽く持ち上げてみたりして、ぎっくり腰などにならないよう注意しましょう。(QLife痛み編集部)

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