意外?日中の無意識のかみしめが歯の喪失につながる

[ニュース・トピックス] 2014年9月12日 [金]

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夜の歯ぎしりだけが原因ではなかった!

(画像はイメージです)

 虫歯でもないのに歯が痛い、歯ぎしりはしていないのに顎が痛い・・・こんな症状がある方、いらっしゃいませんか。もしかしたらそれは、日中、無意識のうちに歯をかみしめているからかもしれません。そんな研究結果が、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯)咬合・有床義歯補綴学分野の川上滋央助教、皆木省吾教授らの研究グループによって、世界で初めて突き止められました。
 岡山大学の発表によると、日中に行われる無意識かみしめのうち、1~2Hzの周期的収縮(中程度の力で「グッグッグッ」と周期的に力を入れていること)が、歯の喪失と歯並びの崩壊に深く関わることを突き止めたというのです。

歯を失う原因の予防や治療に影響も

 これまでは、睡眠中の歯ぎしり(ブラキシズム)をしている人は、歯のすり減りが強いとされていました。しかし、今回の研究によると、歯を喪失しており、入れ歯に不具合のある人では、睡眠中よりも昼間の無意識のかみしめが非常に多く認められました。
 歯を失う主な原因として、むし歯と歯周病が一般的であり、現状ではむし歯治療と歯周病治療が中心の対策がとられています。しかしこれらの治療を受けても、歯が次々と失われてしまい、入れ歯になっても痛みが続くことがありました。今回の発見はその原因と深くかかわっているようです。さらに研究が進めば、むし歯や歯周病以外の歯を失う大きな原因の予防や治療に大きな影響を与えることになるとされています。(QLife痛み編集部)

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