痛みの度合いの測定に成功&失恋の痛みと肉体的痛みは異なるものであることが明らかに

[ニュース・トピックス] 2013年7月17日 [水]

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どの程度の痛みを感じているかを測定

(この画像はイメージです)

 痛みの度合いは、本人がどのくらい痛みを感じているかによって判断するしかありません。米コロラド大学ボルダー校の研究チームは、身体的な痛みが脳にはっきりとした痕跡を残しているか、つまり、人がどの程度の痛みを感じているかを脳スキャンで測定することに成功したと発表しました。
 研究の詳細は米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル」に4月11日、掲載されました。将来、重度の慢性頭痛や線維筋痛症などの疾患の解明につながることが期待されます。
 研究チームは、若くて健康な成人114人を対象に、痛みを感じるレベルの熱を腕に当てました。その時に、脳に生じる痛みをfMRI(MRI(磁気共鳴画像装置)の原理を応用して、脳が機能している時の血流の変化などを画像化する装置)で測定しました。
 その結果、被験者の主観的な痛みの程度を93%予測することができたということです。

失恋の痛みと肉体的痛みは異なるもの

 また、別の実感として、被験者に最近分かれたばかりの恋人の写真を見せたところ、熱を加えられたときに発したシグナルは観察されませんでした。つまり、失恋による痛みと肉体的な痛みによる脳の活動は異なるものであることが分かりました。
 さらに、実験前に鎮痛薬レミフェンタニルを服用したとき、脳のシグナルは弱まりました。
 今回の研究結果を通して、脳卒中の後など、患者が痛みをうまく伝えられない場合などで、本人の報告を補い、客観的な評価を得ることができるようになるかもしれません。(太田みほ)

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