増加傾向にある◯◯骨折、その原因は女性に多いあの病気でした

[ニュース・トピックス] 2015年1月23日 [金]

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「ボキッ」と折れるだけが骨折ではない

名戸ケ谷病院 大江隆史院長

 みなさん、「骨折」と聞くとどのような状態を思い浮かべますか。事故にあったり、転んだり・・・外から大きな力が加わったときに、文字通り「骨が折れること」をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、近年増加している骨折には、別のタイプのものがあるのです。
 「日本では、骨脆弱性骨折という名の骨折が増えています。これは骨粗しょう症によって、骨が弱くなることが要因で起こる骨折で、患部はつぶれたように変形します」と話すのは、名戸ケ谷病院院長の大江隆史先生。
 大江先生は、1月20日に都内で開催された骨粗しょう症プレスセミナー(主催:日本イーライリリー株式会社)で骨粗しょう症が引き起こす骨折について講演しました。

最悪の場合、骨粗しょう症→骨折→寝たきりへまっしぐらに

 骨脆弱性骨折は、骨粗しょう症などによって、骨の強度が低下したことが原因で、ちょっとした外力(立った高さ以下の高さからの転倒など)によって発生する骨折のこと。骨脆弱性骨折は手首や背骨、股関節に起こることが多く、特に股関節の大腿骨近位部というところの骨折は治りにくいことから、人工股関節のお世話になったり、最悪の場合は寝たきりになったりする危険のある骨折です。現に「平成25年 厚生労働省 国民生活基礎調査」のデータでは、骨折や関節の病気などを含む「運動器の障害」が要支援・要介護となる原因の1位となっています。
 この運動器の障害は近年、「ロコモティブシンドローム(=ロコモ)」と呼ばれています。このロコモの予防活動を推進する「ロコモ チャレンジ!推進協議会」の委員長も務める大江先生は、「骨折して初めて自分が骨粗しょう症だと知る患者さんが多いのが現状です。骨折の治療を行うのはもちろん、その原因となった骨粗しょう症の治療を行うことが、超高齢化社会を迎えた日本では重要です」と語りました。
 講演の最後に大江先生は「女性の方はホルモンの変化が起こる50代に、一度骨密度を測ってみることをおすすめします。その時点で骨密度が下がっていれば、なんらかの対策がとれますが、50%をきってからでは治療が非常に大変になってしまいます」とアドバイス。早期発見・早期治療の重要性を示しました。(QLife痛み編集部)

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