骨の感覚神経が骨粗しょう症の発症などに重要な働き

[ニュース・トピックス] 2013年8月01日 [木]

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骨粗しょう症についての研究

(画像はウィキメディアより)

 慶応義塾大学医学部腎臓・内分泌・代謝内科の研究グループは、同医学部の生理学教室と東京医科歯科大学、埼玉医科大学、米国シンシナティ小児病院の研究グループと共同で骨の感覚神経が骨粗しょう症の発症や骨自体の再生に重要な働きをしているということを解明しました。


 今回の研究で骨内の感覚神経が骨の強度を保つ骨代謝を調節し、骨粗しょう症の発症や骨自体の再生に関わっているということを明らかにしました。今回の研究成果は、英国科学誌「Nature」オンライン版2013年5月5日に掲載されています。

骨を再生する治療薬

 現在我が国での骨粗しょう症の患者は1,300万人と推定されており、特に75歳以上の女性の2人に1人は骨粗しょう症であると考えられています。骨粗しょう症が進行してしまい骨折をしてしまうと、寝たきりになったり、QOLを落としてしまいます。そのため骨粗しょう症の有効な治療薬の開発は、骨の健康維持の状態を解明することが不可欠でした。今回の研究から、骨の感覚神経を増やすことで、骨の再生を促す可能性があることが解明。新しい骨粗しょう症の治療薬開発に期待が寄せられています。(福田絵美子)

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