慢性疼痛 治療を中断した患者の方が楽観的!?

[ニュース・トピックス] 2013年9月02日 [月]

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3ヵ月未満で治療効果が現れると治療中断者の32.9%が思っている

(この画像はイメージです)

 ファイザー株式会社が、長く続く痛み(慢性疼痛)に関するインターネット調査を実施しました。調査では、痛みの治療効果が表れるまでに、どのくらいかかると思っているかについても聞いています。
 その結果、現在通院中の患者1892人では「3か月未満」と答えたのは19.1%でした。一方、治療を中断した患者1576人では、「3か月未満」と答えたのは32.9%でした。
 合わせて、どのくらい前から痛みが続いているかを質問しました。すると、通院中の患者のうち78.1%が「一年以上」と回答。治療を中断した患者でも84.8%が「一年以上」と回答しました。このことから、通院中の患者と治療を中断した患者の両方が、高い割合で、一年以上痛みが継続していることがわかりました。

慢性疼痛の治療には大変な時間がかかるもの

 この調査結果に対して、日本大学総合科学研究所の小川節郎教授は、
 「慢性の痛みの治療には大変時間がかかります。また完全に痛みを取り除くことは難しいので、『眠れるようになる』『30分歩けるようになる』など、日常生活上での改善目標をもって治療に臨むことが重要です」とコメント。
 調査は、慢性的な痛みによる通院経験がある日本全国の20才以上の男女5150人および、慢性疼痛の治療経験を有する医師103人を対象に実施。2013年5月31日~6月3日に行われました。(QLife痛み編集部)

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