リウマチ体操 ~上肢・体幹の運動~
[関節リウマチと生活] 2014年12月16日 [火]
関節を動かす「リウマチ体操」を行います
関節リウマチによって炎症をおこした関節は痛みや腫(は)れがあるため、体を動かすことがついおっくうになりがちです。安静にして体を動かさないようにしていると、逆に関節の変形を促進させ、関節を動かせる範囲(可動域)も狭くなってしまうことがあります。
そのため、1日に数回は関節の動く範囲いっぱいまで曲げ伸ばしする運動を行い、運動範囲が狭くなってしまうのを予防する必要があります。
関節を動かす「リウマチ体操」は、関節の血液循環を改善し、関節や筋肉の機能低下を防げることから推奨されています。痛みがあるときや、朝、関節がこわばっているときは無理して行うことは避け、1日のなかでいちばん調子のよいときやお風呂(ふろ)に入ったあとなど体が温まっているときに行います。
リウマチ体操には、関節の動く範囲を広げたり、狭まるのを予防したりする運動と、関節を守っている筋肉を鍛える「等尺(とうしゃく)運動」があります。等尺運動は筋力増強訓練のひとつで、関節を動かさずに筋肉だけを緊張させたりゆるめたりする運動です。痛みが強いときや関節を動かすと関節障害を進行させてしまうときには、この運動が適しています。
リウマチ体操その1
リウマチ体操その2
リウマチ体操その3
(正しい治療がわかる本 関節リウマチ 平成20年1月25日初版発行)