患者向け整備が進む、「診療ガイドライン」情報 前編
「診療ガイドライン」ってご存知ですか?どんな治療を受けたらよいかなどの判断に困った時の手助けになるように、医学的な情報や専門医の助言をまとめた文書です。QLifeの過去記事『「診療ガイドライン」とは?よくある誤解と、私達自身での使い方』でも、大きな反響を頂戴しました。
この「診療ガイドライン」は、当初は専門家が利用主体でしたが、近年では、一般向けガイドラインも作成され始めています。日本医療機能評価機構が提供する医療情報サービス Minds(マインズ)は、診療ガイドラインやガイドラインに関連する一般向けの情報などをインターネットで公開しています。
そのMinds(マインズ)がフォーラムを開催したので、出かけてきました。日本医師会館の大講堂で行われ、ざっと見た感じでは来場者は300名以上。患者会の代表者も多かったようで、活発な質疑応答が印象的なイベントでした。
前半は、Mindsの一般向けコンテンツの紹介・解説
まずは、日本医療機能評価機構の吉田氏、山口氏、奥村氏から、Mindsの現況や一般向けコンテンツについて、説明がありました。
Mindsが提供する一般向けコンテンツは2種類あります。一つは「ガイドライン解説」、もう一つは「疾患解説」です。前者は、文字通り「診療ガイドライン」の重要部分(推奨文)の医学用語解説が中心ですが、ガイドライン作成者による一般の人向けメッセージも掲載されています。後者「疾患解説」は、病気についてのやさしい解説です。実際の画面を会場で映し出して説明をしてくれましたが、病気の症状や検査法、治療の種類など、わかりやすそうです。イラストが多いことが、好印象です。
続いて一般向けコンテンツの代表例として、上野氏が潰瘍性大腸炎のガイドライン解説を、國土氏が肝癌のガイドライン解説・疾患解説を、紹介しました。國土氏は「患者向けガイドライン」を望む患者が非常に多いという調査結果を披露したものの、同時に「作成には専門家の莫大なエネルギーが必要」「予算確保も容易でない」という現実も指摘しました。
![]() 大船中央病院消化器肝臓病センター 特別顧問 上野文昭氏 |
![]() 東京大学大学院医学系研究科胆肝膵外科学 教授 國土典宏氏 |
2.患者向け整備が進む、「診療ガイドライン」情報 後編
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