秋や冬にも花粉症にご注意を!皮膚炎を起こすことも

[イベント調査隊が行く] 2011/12/02[金]
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 皮膚は体の内と外の境界を覆う大事な臓器。皮膚科医の集まりである日本臨床皮膚科医会により、11月12日は「いいひふ」のごろ合わせから「ひふの日」に制定されています。11月12日を前に、日本臨床皮膚科医会とサノフィ・アベンティスの共催で開催されたセミナーに参加し、浅井俊弥先生(浅井皮膚科クリニック院長)のお話を伺ってきました。

ストレス、アレルギーが皮膚に与える影響は? 皮膚に関するアンケート調査結果

 まず、浅井先生から一般の人を対象に行った「皮膚に関するアンケート」調査の結果報告がありました。男性では24%、女性では49.7%が「肌に関して何かしら悩みがある」と回答しました。具体的な悩みの内容は、女性はしみ・そばかす、乾燥肌、たるみ、しわなど美容に関する悩みが多く、男性は乾燥肌、ニキビなど疾患にまつわる悩みが多く回答されました。
 「仕事上でのストレスで肌に悪い変化がでた経験がある」と回答したのは、男性では25.7%、女性では47.9%でした。悪い変化の内容としては、ニキビの増加、アトピーが悪化した、蕁麻疹が出たなどで、浅井先生によると「まさに、皮膚科医がストレスで悪化する症状に挙げる代表例」とのこと。一方、「プライベートのストレスで肌に悪い変化が出た経験がある」と回答したのは、男性では13.8%、女性では32.8%と仕事のストレスよりも、少ないことが分りました。
 また、男性では31.7%、女性では47.6%が「アレルギーがある」と認識していることが分りました。そのうち、「食品アレルギーがある」と回答したのは、男性では14.9%、女性では28.5%。「食品以外のアレルギーがある」と回答したのは、男性では96.4%、女性では95.3%。この調査結果に対して、「やはり国民病といわれるだけあって花粉症の人は多い。花粉症は通常、鼻炎や結膜炎などの症状が主だが、実は皮膚にも影響が出ることもある」と浅井先生。

皮膚炎をおこす花粉症、実は秋冬も注意が必要

 さらに浅井先生は、「寒くなってきて、乾燥肌なども気になる時期だが、秋の花粉症にも是非気をつけて欲しい。あまり知られていませんが、秋冬にもスギ花粉が飛散しています。実際11月になって、花粉が原因と思われる眼瞼炎(がんけんえん:まぶたの炎症)で来院する患者さんが増えている」と語ります。まぶたはもともと皮膚炎を起こしやすい部位です。皮膚がうすい、まばたきでしわがよる、前髪があたる、涙と接触するといった解剖学的・生理学的要因と、アイシャドーやマスカラなどの目元のおしゃれ、化粧のクレンジング、コンタクトレンズなど触る機会が多いといった生活習慣の要因があるためです。まぶたに起こる皮膚疾患は多くあり、スギ花粉などの空気中のアレルゲンによる皮膚炎もそのうちの1つです。
 花粉のアレルギーがあると、花粉が上まぶたや頬骨部に付着することで、皮膚炎になることがあります。スギ花粉による皮膚炎は即時型アレルギー反応で始まり、かゆみを伴った赤みや腫れが起きます。さらに、掻いてしまうことでさらに炎症が強くなって、皮膚が厚くなったり、ただれたりします。「1月から4月のいわゆるスギ花粉症シーズンも眼瞼炎の患者さんは多いが、11月に眼瞼炎で来院する患者さんも多い。花粉症の自覚がない患者さんでも、検査をしてみるとスギ花粉のアレルギー反応が陽性に出ることは多い」と浅井先生は語ります。
 対策は、花粉(アレルゲン)が降りかかったり、付着したらすぐに洗い流すこと。その際は、洗顔だけでなく、髪などについた花粉も落とすよう洗髪をするといいそうです。「治療薬には、外用の免疫抑制剤や、まぶたに塗れるさほど強くないステロイド剤があり、かゆみの強い場合は抗ヒスタミン薬などを内服する」と浅井先生。

 肌の悩みは、美容に関するものや疾患の症状とそれぞれ。さらに肌の悩みが悪化する原因もストレスやアレルギーなど、さまざまです。自身の体のことですから、原因を知ってしっかり対処したいものです。花粉症の自覚はなかったのに、皮膚炎の原因が花粉症だったなんてこともありますから。原因が分らなければ、是非専門の皮膚科医に相談してみてはいかがでしょうか。

皮膚の日イベント

 街頭イベントも行われました。ひふ診断をたくさんの人が体験していました。

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