本当に先進国? 日本の薬事情-世界的にみてどのレベルにあるかご存知ですか?
日本のがん治療の実情!
本当に先進国? 日本の薬事情-世界的にみてどのレベルにあるかご存知ですか?
必ず検診に行きましょう!
「ティール&ホワイトリボン」ってご存知ですか?
20代に顕著に増加している子宮頸がんについて、啓発キャンペーンのシンボルのことです。
子宮頸がんは術後の手術で治るといわれるようになりましたが、がんの進行度により、術後多くの合併症(後遺症)に悩むことになります。
- 排尿障害(尿意がなく、定時に尿をしなければいけなくなる)
- 排便障害
- 更年期障害(卵巣欠落症候群)
- 子供を生めない
- リンパ浮腫
- 性交渉障害
早期発見、定期検診により完治率が高い疾患なのに、現在増加傾向にある疾患です。検診受診率も欧米に比べ低く(22%しかない)、また性病と勘違いする人も多く人になかなか言えず、患者の多くが苦しんでいます。
こうした状況の中、NPO法人キャンサーネットジャパン企画のもと、NPO法人ブーゲンビリア、卵巣がん体験者の会スマイリー、NPO法人助成特有のガンのサポートグループオレンジティ4団体共催にて、8月10日に「もっと知って欲しい女性のがん」セミナーが開催されました。
これまでの女性のがん治療の流れ、現在の最善の治療方法であるガイドライン、現在研究されている治療法について、3名の先生が講演されました。
女性のがんについて
基調講演Ⅰ
【卵巣がんについて】
埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科 教授 藤原恵一先生
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治療におけるガイドラインが確立されています
卵巣がんは発見されたときにはすでに進行がんになっていることが多いので死亡率が高いそうです。
しかし、過去30年間の間に卵巣がん治療に大きな進歩があり、また、臨床試験の結果、ガイドライン(標準治療)が確立してきているとのお話でした。
基調講演Ⅱ
【子宮体がん:近年の進歩と将来展望】
慶応義塾大学医学部産婦人科学教室 教授 青木大輔先生
現在子宮体がんは増加の一方で、全年齢層で増加しています(罹患のピークは50代以上)
不正出血を放置せず、産婦人科で確認してもらいましょう
少しの出血なので問題ないと考えがちですが、早期発見に繋がるので少しの出血でも近くの産婦人科に受診してください。
早期発見できればそれほど怖い疾患ではありません。
アメリカでは、不正出血を産婦人科受診に結びつけることが既に推奨されているそうです。
ますます増加傾向にあるので、早期発見、早期治療が必要になってきている疾患です。
基調講演Ⅲ
【子宮頸がん:近年の進歩と将来展望】
東北大学大学院医学系研究科発生発達医学教室婦人科分野担当 准教授 伊藤潔先生
子宮がん検診とHPV検査の併用によりほぼ100%子宮頸がんの病変を発見できます
日本では罹患率、死亡率も上昇傾向にあり、また近年30代が発症のピークになってきています。20代の罹患が他の女性がんと比べ圧倒的に増えていることも特筆されます。
子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染より異型性を起こす事にあります。
現在、10代は45%の検出率、20代は23%の検出率との説明でした。初交経験が早まるにつれ、感染率も増加しています。
通常ヒトパピローマウイルスは一過性のもので、性行為をした50%~80%が感染するそうです。また危険因子になるヒトパピローマウイルスは16型、18型で70%を占め、若年層に多いとのことでした。
また検診の重要性を説明されていましたが、平成2~3年から検診率が頭打ちになったと同時に死亡率が増加傾向にあるそうです。理由としては「患者よがんと闘うな」などと言ったがん検診に関する疑問点がでたこともあるようですが、現在日本は世界基準で検診率が突出して低い結果になっているとのことでした。
ティール&ホワイトリボンキャンペーンについて
NPO法人女性特有のガンのサポートグループ オレンジシティ 理事長 河村裕美さん
「ティール&ホワイトリボン」はアメリカではすでに存在していて、今回日本において、「ティール&ホワイトリボン」をシンボルにした啓発活動をすることに。
- 子宮頸がんに関する一般的情報の普及・啓発
- 子宮頸がんの予防の普及・啓発
- 子宮頸がん検診の有効性の普及・啓発と受診率の向上
- 子宮頸がんの標準的治療(ガイドライン)の普及・啓発
- 子宮頸がんの罹患者・体験者に対する社会参画の支援を目標に活動します。
東京都女性のがん対策委員会発足の紹介について
NPO法人ブーゲンビリア 理事長 内田絵子さん
乳がん死亡率都道府県ワースト5位の東京都において、都の基本計画に参画し、国際標準モデルでもある「CDCキャンサープラネット-さあ、始めよう!がん対策」に法った形のものを提案してきたが、結果、ほとんど盛り込まれなかったとの事でした。そうした状況の中で、「東京都女性がん対策委員会」を発足、7月13日にシンポジウムを催されました。詳しくは、報告書をお読みください(9月16日以降配布。希望者は会までご連絡ください)。
第三者的立場でみたときに、現状も酷く、改善する気も無い(日本医療政策機構:埴岡健一氏談)、希望も持てない都政の状況を報告されました。
医療従事者側からのアプローチについて
また医師側の動きにも変化が見られるようです。本セミナーの総合座長でもあり、来年2009年日本癌治療学会総会の会長である岩手医科大学 産婦人科 教授 杉山徹先生からは、「来年の癌治療学会総会では、患者さんとディスカッションできるスペースや、プレスセミナー等も企画し、広く開かれた学会にしたい」との説明がありました。
これは画期的なことで、これまで医学学会でこうしたアプローチはみられませんでした。
最後にこのシンポジウムでこんな話題がありました
ドラッグラグについて
海外で使える薬が日本で使えない。承認された用法・用量でしか使えない薬が数多くあるのはご存知でしょうか?
世界で使われている医薬品において、日本で使える薬は約30%しかなく、医療においては、日本は世界でも後進国であることが最近マスメディアでも取りざたされています。
卵巣がん体験者の会 スマイリー 代表 片木美穂さんの説明では、一例として、ドキシルという世界で7年以上使われている薬の状況があります。
しかし、この副作用も理解されていて、世界で7年前から使われている医薬品は、アジアでは日本、モンゴル、北朝鮮では使うことができません。
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日本テレビ社会部 厚生労働省担当 町亞聖さんは8年間ドラッグラグの取材をしているが、8年経った今も患者会が声を上げ続けているが、まだ改善されていないと説明されていました。しかし、ドラッググの問題は複雑なので、誤解を生まないよう報道しなければいけないとも言っていました。
医師のレベルが高くても、世界の医薬品の30%しか使えない状況が今の日本の医療の現状です。
一日も早く世界標準レベルの治療が望まれます。
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