[ウンチから、腸内環境がわかる!] 2010/06/18[金]

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便秘は腸内細菌に悪影響

便秘は、いけないことですか。
 便秘は、腸内にうんちが長期間溜まった状態ですから、私達の腸内細菌に悪い影響を与えます。うんちがエサとなって、クロストリジウムなどの悪玉菌が増殖します。そして発ガン物質、発ガン促進物質、アンモニア、硫化水素などの有害物質や、おならの元となるガスを発生させます。だから便秘の時のうんちは、臭いのです。そして便秘が続くと、それらの有害物質はどんどん腸壁から吸収されて、血液中をめぐります。肌荒れや様々な病気にもつながると考えられています。
何日以上、排便がないと「便秘」なのでしょう。
 女性には「3日以上排便がなければ便秘と考える」人が多いのですが、これは勘違いです。良好な腸内環境であれば、排便は1日1回。食べたものの消化・排便までの時間は24時間が目安ですから。一般的なうんちの水分量は80%ですが、大腸に長時間とどまっているうんちからは、水分がどんどん吸収されていくので70%以下になり、硬くなってしまいます。硬くなると余計に腸内で動きにくくなり、どんどん溜まる・・・と悪循環に陥ってしまいます。
だから1日1回の排便を目指すべきなのですね。
 まずは食物繊維をよく摂ること。食物繊維は、善玉菌のエサになるし、水分を吸収してスムーズに外に運ばれるうんちを作ってくれます。そして生きたビフィズス菌や乳酸菌の入っているヨーグルトや乳酸菌飲料を摂ること。腸内細菌は十人十色ですから、いろいろなヨーグルトを試して自分に合うものを見つけると良いです。そして、ウォーキングなどでうんちを「出す」筋肉をつけてください。
「食べないダイエット」はダメだとか。
 食べないと、うんちの材料が不足して便秘になりがちです。すると悪玉菌が有害物質を発生させ、血液中をめぐると、身体はそれを排除しようと働きますから、本来の働きであるエネルギー代謝が落ちて、痩せにくい身体になっていくという報告があるのです。ダイエットをしているつもりが、不健康になって、おまけに痩せにくい体質を作ってしまうのだとしたら、元も子もありません。
食べないダイエットは、悪循環を起こす可能性がある

あなたの便秘はどのタイプでしょう

便秘には4種類あるそうですね。
 主に4つのパターンがあります。便秘に悩む人は、自分のパターンを把握して、原因を取り除くように取り組んでいくと良いでしょう。

ダイエット系の便秘 食事を減らして食物繊維が不足してしまい、うんちの材料が少ないため便秘になる。
弛緩性便秘 大腸の筋力が低下して便を肛門方向へと押し出す腸管運動が弱い。運動不足の人や高齢者に多い。便意があってトイレに行くものの、すっきり出た感じがしないタイプ。
直腸性便秘 生活習慣がもとで直腸(大腸のうち、肛門に最も近い部分)部分の働きが鈍く、排泄に必要な運動が弱い。朝に便意あっても時間がないからといって我慢したり、外出先では恥ずかしくてできない人がなりやすい。
けいれん性便秘 ストレスが原因で腸の働きに異常が起きる。自律神経が乱されて腸管運動が強くなり過ぎ、腸のところどころがくびれて便が押しだせない。便秘と下痢を繰り返すこともある。
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