果たして患者側の感想は?反対意見も多かった「医者の明細書」―病院に続いて、多くの医科診療所でも無料発行義務が開始【その1】

[病院を知ろう!プロジェクト] 2010/07/29[木]
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 医療機関が保険で患者さんを診療した場合、いくらを請求するかは、国によって定められています。この「医療行為や医薬品・医療材料の公定価格」は、おおむね2年に1回の頻度で見直しされます。この変更を、『診療報酬改定』といいます。
 今年度(2010年度)の4月にも、その診療報酬改定が行われたのですが、その一環で、全国の多くの医療機関の会計窓口では、明細書を発行することになりました。
 というのも、注射、投薬、検査など医療費の詳しい内訳が分かる「明細書」を、領収書とは別に、原則すべての患者さんに対し、無料発行することが義務付けられたのです。多くの病院では4月から、多くの医科診療所では7月1日から開始をしています。
 明細書の発行は、実施前から懸念の声が少なくありませんでした。医療機関側の事務負担が増えるだけでなく、「知りたくなかった/知らせたくなかった病名を本人が知ってしまう」リスクについても心配されましたし、「明細書をもらって患者さんは本当に喜ぶのか?紙の無駄と思う人が多いのではないか」とも言われました。
 そこでQLifeでは、4月以降に医療機関を受診した患者さんに対して、「明細書を受け取ってどう思ったか?」実際のところを確認しました。

1:『診療報酬改定』とは何かを、あなたはご存知でしたか。

「診療報酬改正」について、10%が「完全に」、51%が「おおむね」知っていた。
女性よりも男性の間に認知が高い。年齢別では、やはり年齢とともに「全く知らない」人は減るが、「完全に知っている」はむしろ30代に多い。

2:今年(2010年)の4月に『診療報酬改定』があったことをご存知ですか。

表面的な知識でなく、時事として「診療報酬改定」を認識していた患者が、59%に達した。この水準は、どの年代でもほぼ一定である。

3:「医療機関の領収明細書の無料発行義務」を、あなたはご存知でしたか。

「明細書の発行義務の開始」を認知していたのは69%。「診療報酬改定」の認知率よりも高い数字になった理由は、実際に明細書を受け取ったことのある人が既に大勢を占めている(後述)だけでなく、医療機関の窓口で明細書についての告知を見ているからだろう。

4:あなた自身が、「明細書」を、【領収書とは別に】受け取ったことはありますか。

88%が実際に明細書を受け取ったことがあった。前問で高い認知率が出た結果も頷ける。既に現場にかなり浸透していることがわかった。

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