こんな所にも不景気の影響が!医療費は家計の聖域でない
「病院に行かず我慢」「予防努力」も増える・・・
気になる、2009年みんなの「医療機関へのかかり方」
どうも日本人は、だんだん不健康になっているようだ。QLifeの調査(外部リサーチパネルを使用、20歳以上の男女500名)によると、今年は、昨年よりも病院/診療所/歯科医院に行く人が増える模様。一方で、「家計が厳しい」人ほど「我慢して、医者に行かない」人が多くなる傾向がはっきり出た。「医療」は好不況に関係ない分野と思われがちだったが、もはや医療費は家計の聖域ではない。
「病院を知ろう!キャンペーン」の第五弾は、「他の人達の医療機関へのかかり方」を、昨年と今年との変化に絞って浮き彫りにする。
「医療機関にかかる回数が増える」は「減る」の2倍
調査結果によると、「昨年よりも今年の方が、医療機関にかかる回数が増える」と予想する人が、「減る」と予想する人の2倍だった。健康に自信を失いつつある日本人(※)の傾向が表れている。

<参考>「家計」が厳しくなる見込みの人ほど、「増える」も「減る」も多くなる
別途、QLife会員(※※)対象に同じ調査を行なった結果では、「昨年と比べて自分の経済状況が、厳しくなる」と予想する人ほど回数の「増」「減」が激しい。なお、全般的に「減る」比率が上記調査よりも高いのは、QLife会員は一般生活者よりも「現在すでに通院中」の比率が高いためと思われる。

注:
※厚生労働省の調査(国民生活基礎調査)によると、自分の健康状態を「よいと思っている」人は
平成16年41%→平成19年36%と減少。
※※病院検索サイトQLifeの登録会員(総数14万人)に対して、ほぼ同時期・同内容・同規模の調査を実施。
ただし「妊娠中」「出産一年未満」「がんなど重い病気」「一年内に大きな手術をした」人の回答は、集計から除いている。
「受診の回数が増える」と思う人の理由
「増える」人が挙げた理由は、「気になる症状がある」よりも、「漠然と健康状態に不安」とする人が多く、51%。ここでも、健康に自信がなくなっている様子が受け取れる。

「受診の回数が減る」と思う人の理由
一方、「減る」とした人の理由は、「症状がおさまった」の次に「お金の余裕がなさそう」が多く30%。特に20-40代に「お金」を理由に受診回数を減らそうと思っている人が多く、昨今の不況を反映している。
なお、前出の<参考>調査結果での、「家計が昨年よりも厳しくなる」人ほど、「医療機関にかかる回数は減る」と答える傾向とも合致する。

費用を抑える目的で、昨年よりも意識すること
「真剣に治療に取り組む」という王道が38%で最多だが、「通院回数を減らす」も30%。
さらに、「安い薬にする」も23%と多かった。特に50代は33%と高く、20代や60代以上が18%程度であるのと比べて際立っている。50代がジェネリック薬品の利用拡大を牽引しそうだ。
「安い医療機関を選ぶ」は、全体では12%だが、年齢が若いほどその傾向が強い。「薬を減らす」「検査を減らす」は少数派。

<参考>「家計」が厳しくなる見込みの人ほど、「増える」も「減る」も多くなる
QLife会員対象調査(前出※※)の結果では、「家計が厳しくなる」ほど、“王道”が減り、逆に「回数減」や「安い薬」など他の策をとる人が増える傾向が見える。

症状があっても、受診を我慢
症状があっても「我慢」して医療機関にかからないことが、今年、「大いに/時々あると思う」人が57%にのぼった。特に20-40代女性では69%が「あると思う」と答えた。
では、どんなときに我慢するつもりだろうか?具体的に聞いてみると、「(重くない)風邪」と答えた人が約半数。その他「腰痛」「膝や肩などの関節通」「アレルギー」など、ある程度経験値を有する”持病”の症状であれば我慢しようと考える人が多い。その他では「歯痛」や、「頭痛」「胃腸」「打撲・捻挫」など市販薬が多い領域で、医療機関に行かずに済まそうとする人も多い。

<参考>「家計」が厳しくなる見込みの人ほど、「我慢」する傾向が顕著
QLife会員対象調査(前出※※)の結果では、「家計が厳しくなる」ほど、「我慢」しようとする人が増える傾向が伺える。

昨年よりも「予防」に努力
「昨年よりも予防に努める」のは46%。特に50-60代以上の男性と、50代女性に「大いに努力する」層が多く、それぞれ18%、16%。と高い。果たして”誓い”は守られるだろうか?

予防する内容(複数回答)
注:「昨年よりも努力の度合いが大きくなるもの」だけを回答
努力内容は2種類に分かれた。第1群は「食事」「運動」「清潔・うがい」「睡眠」など基礎的なこと。54-67%と多くの人が気をつける予定だ。
それ以外は、人それぞれで異なり、「ストレス低減」31%、「人ごみ避ける」25%、「サプリ」21%と並ぶ。
なお、医療機関での予防手段を、昨年より積極的に使おうとする人も多く、「予防接種」19%、「健診・人間ドックを受診」15%であった。厚労省の調査(※)でも「健診・人間ドックの受診率」は上昇傾向であり、積極姿勢の人が増えている様子が伺える。
注:
※厚生労働省の調査(国民生活基礎調査)でも、「健診等」「人間ドック」の受診者は、それぞれ平成16年60.4%、4.9%→平成19年61.5%、5.5%と増加傾向を示している。

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