シェーグレン症候群

[注目疾患!] 2010/02/05[金]
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シェーグレン症候群ってどんな病気ですか?

 40~60歳の中年女性に多く見られる、自己免疫疾患。免疫システムのバランスが壊れて、正常な自分の組織を攻撃してしまうのです。多くは、唾液を分泌する唾液腺組織、涙を分泌する涙腺組織が障害を受けて、唾液や涙が出にくくなります。

 ⇒シェーングレン症候群のセルフチェックをする。

めずらしい病気ですか?

 1994年の厚労省研究班の統計では患者数は1万5000~2万人といわれています。
 現在の患者数は正確には把握されていませんが、実際には医療機関にかからずに一人で悩んでいる人も多いと考えられ、合併する病気の割合などから推測すると45~50万人の潜在患者がいるとも言われています。

どんな症状を起こしますか?

 代表的なのが、口の中が乾いてものが飲み込みにくくなったり、会話がしにくくなったりするドライマウス、目が乾いてごろごろしたり、見えにくくなることもあるドライアイ。そのほか、鼻の粘膜が乾燥する、皮膚がカサカサする、気管支粘膜が乾燥して咳が出やすい、全身がだるい、頭痛、関節が痛いなど、全身の不具合が生じることもあります。

原因は?

 シェーグレン症候群は、自分の身体を異物のように認識し免疫反応を起こすことによる自己免疫疾患であり、遺伝、ウイルスの影響、免疫異常、女性ホルモンの減少などの要因が絡み合って起こると考えられています。ほとんどの人は、ほかに原因となる病気を持っていない原発性シェーグレン症候群ですが、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの膠原病の合併症として起こる場合もあります(二次性シェーグレン症候群)。特に、関節リウマチとの関連が強く、リウマチ患者の5人に1人が、この病気を合併しているともいわれています。

治療法は?

 今のところ、シェーグレン症候群を根本的に治すことはできません。それぞれの部位の乾燥状態を軽減させる対症療法が中心です。
 具体的には、ドライマウスの場合は、常に水分を補充して、口の渇きを抑えます。唾液分泌を刺激する薬を服用したり、人工唾液で唾液を補うこともあります。虫歯予防のために口内を清潔に保つことが大切です。
 ドライアイの場合は人工涙液や点眼薬で涙を補充します。また、涙の蒸発を防ぐような特殊な眼鏡を使用したり、涙の出口である涙点を手術で詰めたり閉鎖させて、涙が流れ出るのを低下させる方法もあります。

注意することはありますか?

 シェーグレン症候群は、長期間にわたって慢性的に進行する炎症疾患。病気を正しく理解して、上手に付き合っていく必要があります。
 目や口の中の乾燥が気になったら、自己判断をしないで医療機関に相談してください。

シェーグレン症候群セルフチェック

ドライマウス症状

ドライアイ症状

その他の症状

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すべての項目で3つ以上当てはまったら、医療機関に相談してみましょう。

津坂 憲政(つざか けんせい) 先生
1988年 慶應義塾大学医学部 卒業
1992年 慶應義塾大学医学部 内科学教室助手
1993年 米国オクラホマ州オクラホマ医学研究財団研究員
1996年 埼玉医科大学総合医療センター 第二内科助手
2000年 埼玉医科大学総合医療センター 第二内科講師
2005年 埼玉医科大学総合医療センター リウマチ・膠原病内科 講師
2009年~現在 埼玉医科大学総合医療センター リウマチ・膠原病内科 客員准教授
2009年~現在 東京歯科大学市川総合病院内科 准教授


■資格・所属学会他
日本リウマチ学会専門医・指導医、日本内科学会認定専門医、日本リウマチ学会評議員、日本臨床免疫学会評議員、日本内科学会、日本免疫学会、日本シェーグレン症候群学会、American College of Rheumatology member、厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業「関節リウマチの早期診断による発症及び重症化予防」研究班 分担研究者

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