発作後3時間以内のt-PAの投与が決め手となる脳梗塞

[教えて!ドクター] 2008/04/25[金]
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脳卒中の治療は脳梗塞なのか脳出血なのか、どのタイプの脳卒中なのか、また年齢をはじめ高血圧などの合併症の有無などによっても異なってきます。個々の患者さんごとに素早く診断と検査を行い、もっとも適切な治療法を選択しなければなりません。とくに脳卒中の発作から数時間以内の急性期の治療は、救命と重大な後遺症を残さないためのカギを握っています。

脳梗塞の急性期の治療でもっとも重要なのは、呼吸や血圧の管理などを重点的に行って生命の維持に努めることと、血管を詰まらせた血の塊=血栓を溶かすことです。
「血栓を溶かす血栓溶解療法はできるだけ早く治療を始め、まだ生き返る可能性のある脳組織に対して積極的に治療していくことが重要です」(植田センター長代理)

とりわけ昨年10月から健康保険も適用されるようになった「t—PA」という血栓溶解薬を用いた治療法は大きな注目を集めています。t—PAを発作後3時間以内に投与すれば、詰まった血管が再開通し、重大な後遺症を最小限にとどめられる可能性があるからです。

t—PAは通常の静脈から点滴投与する方法と、脳血管内治療によって動脈内投与する方法の2つがあります。後者の動脈内投与は局所血栓溶解療法とも呼ばれ、脳の血管をX線で透視しながら細いカテーテルを脳の血管の詰まったところまで挿入し、t—PAを直接投与する方法です。

「局所血栓溶解療法は静脈内投与法と比べて詰まった血管の再開通率が高く、薬剤の投与量も少なくてすむ可能性があり、非常に有用性が高いと期待されています」(植田センター長代理)

日本では一部の脳血管内治療を専門とする脳神経外科医が、局所血栓溶解療法に積極的に取り組んでいますので、病院によってはこの治療法を受けることができます。また、t—PAでも溶けない硬い血栓の場合は、バルーンカテーテルと呼ばれる風船付きのカテーテルを用いて、血管を再開通させる経皮的血管拡張術を行うこともあります。

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