ピルにはニキビや生理痛など沢山のメリットがあります

[教えて!ドクター] 2008/09/22[月] このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加
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gal2.jpg「OC(Oral Contraceptives)」、日本では「低用量経口避妊薬」「低用量ピル」もしくは単に「ピル」といわれています。避妊のみならず女性特有のトラブルを解決する強い味方とも聞きます。

今回、医療の現場のそんな「ピル」の実情を、医療法人ケイズ会茶屋町レディースクリニックの出田先生にお聞きし、先生からメッセージをいただきました。出田先生は婦人科内分泌を専門とし、幅広い相談に応えられています。「ピル」の第一人者として全国的にも有名な先生です。

悩んでいるときには、豊富な経験を頼るのが一番ですね。

低用量ピルは避妊だけではありません。様々なメリットがあります。

よくあるエピソードをあげてみます。もしあなたに当てはまったら是非ピルを経験されてはいかがでしょう。

CASE1. 生理痛(月経痛)が軽くなった!
Aさんはずっと生理痛に悩まされてきました。市販の生理痛の薬では全く効果なく、立っていられない程。学校も休まなくてはいけませんでした。Aさんは高校に入って初めて、とある産婦人科に行きましたが、『何も病気などはない。生理痛なんか我慢しなさい』と言われてしまい、困り果てていました。「これから試験や学校の行事など休めないのに、、、」
Aさんの相談を受け、ピルを処方した結果、この悩みは大きく改善されました。ピルは生理痛解消の効果が期待できるのです。
生理痛のために大切な受験勉強の時間を費やしていませんか?楽しみにしていた旅行や行事が生理痛のために台無しになっていませんか?ピルによって生理痛がほとんどなくなるだけではなく、生理の量も少なく、期間も短くなります。貧血にもなりにくくなります。

CASE2. ニキビが消えた!
Bさんはニキビで悩む、25歳です。就職してからニキビが出るようになりました。特に生理の前は頬からアゴにかけてニキビがひどくなるのです。化粧品を変えてみてもダメ、病院に行って抗生物質をもらうとマシになるのですが、止めるとまた出てしまいます。
Bさんもピルによってこの悩みが大きく改善されました。
元々多くの国でニキビの治療にはピルが使用されてきました。特に生理の前のニキビには効果的です。多毛症にも効果がありますよ。

CASE3. 生理の前のイライラがなくなった PMS(月経前症候群)
Cさんは生理の前になると身体の調子が悪く、精神的にも不安定、イライラして、周りの人には迷惑かけてしまう悩みを抱えていました。営業として仕事をされていましたが、その時期の商談は上手くいったことがありません。
ピルには気持ちを安定させる効果もあります。ピルの使用で生理の前のホルモンのバランスを整えることができ体調や心が安定するのです。

CASE4. 生理不順のコントロールにピルを使用したケース
Dさんは生理が始まって以来生理不順です。全く生理がいつ来るのかわからない状態でした。とある婦人科で相談すると排卵が上手くできていないと言われ排卵誘発剤を服用することにしたのですが、それでも体調がよければ誘発剤で排卵できて順調に向いても、体調が悪かったりすると生理が来ない、そんな状態でした。
排卵させる必要のないこともあります。実際には妊娠を望む時期のみ排卵すればよいのです。ただし女性ホルモンは大切ですからホルモンの調節の必要はあります。
その簡単な改善法としてピルの服用があります。無理に排卵させず、卵巣を休ませる(数ヶ月服用)ことで服用を中止後は以前よりも 排卵しやすくなる(卵巣の機能がよくなる)ことも多いのです。

CASE5. 子宮内膜症の治療としてピルを使用したケース
Eさんは子宮内膜症の治療として偽閉経療法(薬で排卵を止めて、閉経のような状態にする治療法)をしていました。この治療は半年間します。その間は 生理がないのですが、半年が過ぎるとまた生理が戻ってきます。幾分生理痛は軽くなったのですが、まだかなり強いようです。
こんな方にもピルはオススメです。副作用が少なく、長く安心して服用できます。治療効果は弱いのですが、服用中は内膜症の症状がほとんど消失します。

その他にもピルには様々なメリットがありますが、副作用もあります。この副作用は非常に稀で、低用量ピルについて詳しい医療機関で、充分な服用指導を受けることで安全に服用できます。

出田医師出田 和久(いでた かずひさ)先生
医療法人ケイズ会 茶屋町レディースクリニック

神戸大学卒、大阪淀川キリスト教病院から8年前に開業。生理痛・生理不順から更年期障害など婦人科全体に渡る相談に対応。特に低用量ピルの推進派としてピル専門外来を開設し、日本最多の処方数を誇る。現在は女性医師2名、男性医師2名で外来診療を行い、2年前には神戸・三宮に関連施設を開設、新春には心斎橋に開院予定。

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