[公共空間で進む禁煙化の流れ] 2010/03/26[金]

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居酒屋も?飲食店など公共的施設の「全面禁煙」に、あなたは賛成ですか

 鉄道やタクシーなど交通機関の全面禁煙が進むなか、大手ファストフードチェーンなど飲食店でも全面禁煙に踏み切るところが相次いでいる。
 理由は、「煙が臭い」などの嗜好的な話に留まらず、「“受動喫煙”“副流煙”が非喫煙者の健康に及ぼす害」が、社会問題視されているからだ。そして、「分煙の徹底が難しい」あるいは「分煙したとしても受動喫煙を防ぐ効果が完全ではない」という理由で、「全面禁煙」が強く推奨され始めている。

 2010年2月25日に、厚生労働省が都道府県に対して局長通知:『受動喫煙防止対策について』を出した。
 ⇒「受動喫煙防止対策について」に関する局長通知の発出について

 この通知は強制力はないものの、飲食店も含めて「多くの人が利用する公共的な空間」を原則として全面禁煙化させる方針を明らかにしたものだ。そこでQLifeでは、このテーマで緊急アンケート調査を行った。

「受動喫煙」または「副流煙」という言葉を、聞いたことはありますか。

 「受動喫煙」や「副流煙」という言葉の認知率は、極めて高い。
 これは、喫煙者・非喫煙者の別に関係ない。「受動喫煙」が禁煙化推進の根拠課題となっているため、むしろ喫煙者の方が敏感になっているのかもしれない。

「受動喫煙」または「副流煙」という言葉を、聞いたことはありますか。

「禁煙の場」で、見ず知らずの人が、喫煙していました。あなたは、いつもどうしますか。

 「分煙」空間でも「受動喫煙」が起きるのは、煙の制御が物理的に不完全なケースもあるが、喫煙者が不注意/マナー違反で、禁煙場所で喫煙してしまうケースもある。こうした場合に、68%の人は、気が付いてもなかなか当人には注意できない。

「禁煙の場」で、見ず知らずの人が、喫煙していました。あなたは、いつもどうしますか。

「分煙」されている施設を利用している時に、「きちんと分煙されていない」と感じたことはありますか。

 喫煙者といえども3人に2人は「分煙の不完全」を感じたことがある。やはり非喫煙者の方が、敏感で77%にのぼる。男女の別では、あまり感じ方に違いはない。

「分煙」されている施設を利用している時に、「きちんと分煙されていない」と感じたことはありますか。

厚生労働省は2010年2月25日、「飲食店や遊技場など多くの人が利用する公共的な空間を、原則、全面禁煙とするよう求める通知」を、都道府県に出しました。あなたはこのことを、ご存じでしたか。

 厚生労働省の「公共的空間は全面禁煙」通知は、喫煙者の間で認知率が高く、80%を超えた。非喫煙者の方が低く、68%に留まる。

厚生労働省は2010年2月25日、「飲食店や遊技場など多くの人が利用する公共的な空間を、原則、全面禁煙とするよう求める通知」を、都道府県に出しました。あなたはこのことを、ご存じでしたか。

前問の、厚生労働省の通知に対して、どう思いますか。

 80%の人が厚生労働省の全面禁煙方針に賛成をしている。男性よりも女性の方が賛成派が多く、また非喫煙者や、「分煙が不完全と感じたことのある」(前出)人の方が、賛成率が高いだけでなく「強く賛成」派が「どちらかというと賛成」を大きく上回っている点が、注目される。
 地域別にみると、東京、大阪、愛知など都市部に住む人の方が賛成比率が低く、その周辺府県に住む人は賛成比率が高いという、ドーナッツ化現象が見える。

前問の、厚生労働省の通知に対して、どう思いますか

続きの記事を読む
「多くの人が利用する公共的な空間の全面禁煙化」に関する調査 その2

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