出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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体幹の臓器執筆者:浜松大学健康プロデュース学部心身マネジメント学科教授 竹内修二

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体の前面・体の後面

 人体は大きく、頭(顔)、頸、体幹(胸・腹・背・会陰)、体肢(上肢・下肢)に区分されます。体幹の内腔、胸腔と腹腔は横隔膜が境となり、胸腔内臓と腹腔内臓とに分かれています。

 胸腔には肺や心臓がおさまっており、その上部(胸郭上口)には食道や気管が通っています。

 腹腔の上部には胃・十二指腸、肝臓・胆嚢、膵臓・脾臓がおさめられています。腎臓は腹腔の後面にあり、肺と同様左右一対、2個ある臓器です。

 また、肝臓、膵臓、脾臓などは、その内部が特有の組織でつまっている状態となり、実質臓器(実質器官)といわれています。それに対して胃や小腸・大腸は内部が管状で空になっており、中空器官といいます。胃や小腸・大腸はこの管腔内に食物を通すので消化管といわれています。

 みぞおちの右は肝臓、左は胃などと、位置関係をよく知っておくと、病気発見にも役立ちます。

体の前面

体の後面