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しびれ、ふるえから考えられる主な病気

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しびれから考えられる主な病気

◆ 体のどちらか片側

疑われる病気
脳出血など脳血管障害

◆ 手指

症状 疑われる病気
起床時に増強するしびれ・痛み、手や指を動かすと和らぐ 手根管症候群
薬指と小指のしびれ、鉤爪変型、手指に力が入らない 肘部管症候群

◆ 上肢

症状 疑われる病気
手指や腕のしびれ・痛み、徐々に首や肩のうずくような痛み 胸郭出口症候群
上肢のしびれ・痛み、手指の感覚異常、歩行障害、めまい 頸椎症
上肢のしびれ・痛み・麻痺、温痛覚がなくなる、歩行障害 脊髄空洞症
手指・手首が伸ばしにくい、親指と人差し指の間のしびれ感 橈骨神経麻痺

◆ 下肢

症状 疑われる病気
腰痛、下肢の痛み・しびれ、下肢の筋力低下、排便・排尿障害 腰椎椎間板ヘルニア
下肢の冷感・しびれ、間欠性跛行 バージャー病
閉塞性動脈硬化症

◆ 四肢

症状 疑われる病気
手足のしびれ、首の痛み、午後~夕方にかけて増強、痙性歩行 頸椎椎間板ヘルニア
手足のしびれ、痙性歩行、排便・排尿障害 頸椎後縦靭帯骨化症
視力低下、手足の脱力、感覚低下、歩行障害、しゃべりにくい 多発性硬化症
脚気、手足のむくみ・しびれ、筋力低下、ふらつき歩行 ビタミンB1欠乏症
手足の先から体の中心に向かって進行するしびれ・ぴりぴり感 糖尿病性ニューロパチー
麻痺、言語障害、てんかん発作 神経膠腫
全身倦怠感、夏でも汗をかかない、顔のむくみ、便秘 甲状腺機能低下症
手足がつりやすい、ぴりぴりするしびれ感、けいれん 副甲状腺機能低下症
呼吸困難発作、けいれん、意識混濁 過換気症候群
動悸、頻脈、胸苦しい、息苦しい、めまい、恐怖 パニック障害

ふるえから考えられる主な病気

◆ 安静時にふるえる。動作を起こすと治まる(安静時振戦)

症状 疑われる病気
・手足のふるえ、筋肉のこわばり、動作緩慢、前屈姿勢 パーキンソン病

◆ 一定の姿勢をとるとふるえる(姿勢時振戦)

症状 疑われる病気
・暑がり、動悸、頻脈、食欲増進、体重減少、眼球突出、怒りっぽい 甲状腺機能亢進症
・両腕を水平に上げて手首を反らすと、手が鳥が羽ばたくようにふるえる(羽ばたき振戦) 肝硬変
ウィルソン病

◆ 運動時に著しくふるえる(動作時振戦)

症状 疑われる病気
・視力低下、手足の脱力、感覚低下、歩行障害、しゃべりにくい 多発性硬化症

◆ 高熱が出る前に寒気・ふるえが起こる

◆ その他

しびれ、ふるえとは?

しびれとは、触覚、痛覚、温度覚などの知覚神経の障害で起こります。ピリピリする、チクチクする、皮膚に触っても感じが鈍いなどの状態です。
ふるえは、医学用語では振戦といい、自分の意思とは関係なく手や足、あるいは全身が反復運動することです。

しびれがある

病気としてのしびれは、脳や脊髄、末梢神経などの障害によって起こります。しびれが一定以上強くなると、痛みとしても感じてきます。また、麻痺をしびれと感じることもあります。

体のどちらか片側のしびれ

脳出血、脳梗塞などの脳血管障害など。「麻痺」の項を参照してください。

手指のしびれ

手指のしびれなら、手根管症候群や肘部管症候群などを疑います。手根管症候群は、人差し指と中指、親指にしびれや痛みが起こります。症状は朝、目を覚ました時に強く、ひどくなると睡眠中にしびれや痛みで目が覚めてしまいます。中年の女性に多く発症します。
肘部管症候群は、初期では小指と薬指にしびれ感が起こります。進行すると手の筋肉がやせてきたり、小指と薬指がまっすぐに伸びない鉤爪変形が起こってきます。筋力が低下すると、指を閉じたり開いたりできなくなります。

上肢のしびれ

胸郭出口症候群は、鎖骨周辺の神経や血管が圧迫されて起こる病気です。手指や腕のしびれ、熱感・冷感、脱力感で始まり、徐々に首や肩、肩甲部のうずくような痛みが現れてきます。首が長く、なで肩の女性に多く、20代にピークがあります。
腕を走っている大きな神経のひとつに橈骨神経があり、これが圧迫されると橈骨神経麻痺が起こります。手指や手首が伸ばしにくくなり、親指と人差し指の間にある水かき部がしびれたり、感覚が鈍くなります。典型的には、腕枕や腕を投げ出すような無理な姿勢をすることで神経が圧迫されて発症します。

下肢のしびれ

腰痛とともに、主にどちらか一方の臀部から脚の裏にかけてのしびれや痛みがあれば腰椎椎間板ヘルニア。足の冷感やしびれ、間欠性跛行(歩くと痛み、しばらく休むと痛みがなくなる)がみられるなら閉塞性動脈硬化症などが疑われます。
閉塞性動脈硬化症のある人は、下肢の動脈だけでなく、冠動脈や脳血管など全身の血管にも動脈硬化を起こしていることが少なくありません。近年、食生活やライフスタイルの欧米化によって急速に増えています。

四肢のしびれ

ビタミンB1の欠乏症には、大別して脚気とウェルニッケ・コルサコフ症候群があります。脚気では倦怠感、手足のむくみやしびれ感、感覚異常、筋力低下、腱反射消失、脚気心と呼ばれる心不全などが現れます。ウェルニッケ・コルサコフ症候群では眼球運動の麻痺や歩行運動の失調、慢性化すると記銘力の低下・見当識の喪失・健忘症などの精神症状が現れます。
また、糖尿病があると末梢神経が侵されやすく、しびれやぴりぴり感が手足の先から次第に体の中心に現れる糖尿病性ニューロパチーになり、治療を怠ると下肢を切断せざるを得なくなることもあります。

ふるえがある

病気としてのふるえ(振戦)には、以下のようなものがあります。

安静時振戦

安静にしている時にふるえ、動作を起こすと弱まり消えていくものです。パーキンソン病がその代表で、筋肉はこわばり、動作が緩慢になり、姿勢は前かがみになって簡単に転びやすくなります。パーキンソン病とよく似た症状を示す病気を総称してパーキンソン症候群とかパーキンソニズムといい、多発脳梗塞、脳炎、一酸化炭素中毒、マンガン中毒、薬物による副作用などが含まれます。

姿勢時振戦

ある一定の姿勢をとるとふるえが起こるもの。バセドウ病など甲状腺機能亢進症などで現れます。

動作時振戦

動作をしている時に顕著にふるえるもの。多発性硬化症などで現れます。
なお、ふるえの元となる病気などがなく、原因不明のふるえを「本態性振戦」といいますが、これは安静時にはほとんど起こらず姿勢時・動作時に起こるのが特徴です。上肢に最も多く現れ、とくに字を書く、箸でものをつかむなど筋肉に一定の緊張が必要とされる姿勢時に著しくなります。