出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
腹痛(子どもの症状)から考えられる主な病気
腹痛から考えられる主な病気
◆ 嘔吐
症状 | 疑われる病気 | |
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発熱 | タール便、新鮮血便、貧血、腹部膨満 |
▶メッケル憩室
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繰り返す腹痛(とくに脂っこい食事のあと)・嘔吐・発熱 |
▶先天性胆道拡張症
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上腹部痛から強い右下腹部痛へ |
▶急性虫垂炎
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血便、下痢、意識障害 |
▶細菌性急性胃腸炎
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5歳以下、おなかのしこり、貧血、頻尿、足の麻痺、呼吸困難 |
▶神経芽細胞腫
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2歳以下、不機嫌、急に激しく泣いては治まる、血便、脱水、腹部膨隆 |
▶腸重積症
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吐血、タール便、貧血 |
▶消化性潰瘍
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少なくとも1カ月に1回、3カ月以上続く腹痛、痛みは1時間以内に治まる |
▶反復性腹痛
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血便、手足の紫斑、関節痛 |
▶血管性紫斑病
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便秘、腹部膨満・膨隆 |
▶腸閉塞
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その他 |
食中毒
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腹痛(子どもの症状)とは?
おなかを痛がっていても比較的元気があり、全身状態がよい場合は、一度は診察を受ける必要はありますが、一般的には緊急性は少ないといえます。
腹痛に伴う症状では、とくに熱、吐き気、嘔吐、下痢、便の性状、顔色などが重要です。嘔吐や下痢があり、口から水分がとれない時や、血便が出てチアノーゼ(唇、爪、指先などが紫色になること)がみられる時は、急いで専門医に診てもらわなければなりません。
腹痛
おなかを痛がっていても比較的元気があり、全身状態がよい場合は、一度は診察を受ける必要はありますが、一般的には緊急性は少ないといえます。
腹痛に伴う症状では、とくに熱、吐き気、嘔吐、下痢、便の性状、顔色などが重要です。嘔吐や下痢があり、口から水分がとれない時や、血便が出てチアノーゼ(唇、爪、指先などが紫色になること)がみられる時は、急いで専門医に診てもらわなければなりません。
腸重積症は2歳以下、とくに生後4カ月から1歳までの乳児に起こりやすい緊急性の高い病気です。腹痛や嘔吐、不機嫌、急に激しく泣いては治まる間欠的啼泣、脱水、粘血便、ショック症状などが重なって現れ、続くようなら、夜間でも救急外来を受診する必要があります。