出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
下痢・便秘から考えられる主な病気
◆ 2~3週間以上続く下痢、体重増加不良、栄養障害、成長障害、湿疹、喘鳴
◆ 食後すぐに口唇のはれ・吐き気・嘔吐、その後に腹痛、下痢
下痢・便秘(子どもの症状)とは?
たいていの下痢は急性の感染症によるもので、年齢的に多いのは2歳以下の乳児です。繰り返し下痢をすると水分や電解質が大量に失われ、たやすく脱水状態になるため、とくに熱や嘔吐を伴う時はよく観察するようにしましょう。
下痢を起こして体重が5%以上減少している時は、脱水状態になっていると考えてください。
下痢
たいていの下痢は急性の感染症によるもので、年齢的に多いのは2歳以下の乳児です。繰り返し下痢をすると水分や電解質が大量に失われ、たやすく脱水状態になるため、とくに熱や嘔吐を伴う時はよく観察するようにしましょう。
下痢を起こして体重が5%以上減少している時は、脱水状態になっていると考えてください。
ウイルス性急性胃腸炎は冬期下痢症ともいい、冬に流行する乳幼児の下痢・嘔吐症の約80%強を占めます。多くは突然の嘔吐が1~2日ほど続き、その後、通常は血液を含まない水様性の酸臭を帯びた下痢が、多い時には1日10回以上起こります。一方、細菌性急性胃腸炎は、ウイルス性急性胃腸炎より症状が強く現れます。感染者の多くは、成人とほぼ同じ内容の食事(とくに外食したり、店で買った総菜など)を食べた子どもです。
便秘
便秘で気にかかるのは乳児の場合です。0~1歳の乳児の便が2~3日出ないなら、便の性状やおなかのふくれ具合のチェックを。便に血液が混じっていたり、おなかが不自然なほどふくれていないかぎり、あまり心配はいりませんが、不機嫌で嘔吐があるようなら注意する必要があります。
便秘が長引く時は、むやみに浣腸や坐薬を使うのではなく、まずは医師に相談してください。