出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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尿・排尿(子どもの症状)から考えられる主な病気

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尿・排尿から考えられる主な病気

◆ 血尿

症状 疑われる病気
蛋白尿 高血圧、顔のむくみ 急性糸球体腎炎症候群
手足の紫斑、腹痛、関節痛 紫斑病性腎炎
多くは3歳時検診や学校検尿で発見される 慢性腎臓病
排尿痛、頻尿、残尿感、微熱 出血性膀胱炎
側腹部痛、下腹部痛 尿路結石症
腹部のしこり・はれ、腹痛、体重減少、発熱 ウイルムス腫瘍

◆ 尿が黄色い、尿がにおう、頻尿、排尿痛、発熱、嘔吐、下痢

疑われる病気
細菌性尿路感染症

◆ 高度の蛋白尿、低蛋白血症、高脂血症、むくみ

疑われる病気
ネフローゼ症候群

◆ 多飲、多尿

症状 疑われる病気
成長障害、発熱 尿崩症
急激にやせる、トイレが近くなる、夜尿が増える、全身倦怠感 糖尿病

尿・排尿(子どもの症状)とは?

尿の性状では、とくに血尿に気を配ります。
目で見てわかる血尿を「肉眼的血尿」、目には見えないものを「顕微鏡的血尿」といいますが、急性糸球体腎炎症候群では突然尿量が減って、コーラ色~褐色調の肉眼的血尿になり、顔がむくんだりします。学童期の子どもに目立ち、3歳以下の乳幼児には少ないとされています。

尿・排尿の異常

尿の性状では、とくに血尿に気を配ります。
目で見てわかる血尿を「肉眼的血尿」、目には見えないものを「顕微鏡的血尿」といいますが、急性糸球体腎炎症候群では突然尿量が減って、コーラ色~褐色調の肉眼的血尿になり、顔がむくんだりします。学童期の子どもに目立ち、3歳以下の乳幼児には少ないとされています。
顕微鏡的血尿や蛋白尿は見ためではまずわかりませんが、出ていれば3歳検診や学校検尿などで指摘されるでしょうから、その時は必ず精密検査を受けてください。腎臓や泌尿器系の病気を疑いますが、これらが出ているからといって病気ではないことも少なくないからです。