出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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頸部や腋の下にグリグリが触れる
けいぶやわきのしたにぐりぐりがふれる

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頸部や腋の下にグリグリが触れるとは?

どのような状態か・対処のしかた

 頸部のグリグリは、唾液腺、リンパ節、甲状腺、動脈のいずれかです。腋の下のグリグリはリンパ節です。

 頸部や腋の下にグリグリが触れた場合は、まず朝・夕の体温を測ります。体温が上昇している時には病院を受診してください。病院ではグリグリが何であるかを検討するとともに、血液検査で白血球などを測定して炎症の有無を確認します。そして、熱の原因とグリグリとの関連について調べます。

 体温が平熱だった時には、1~2週間様子をみてください。大きさが小さくなっていれば、まず心配はいりません。頭にかぶれがあったり歯ぐきがはれたりすると、頸部のリンパ節が大きくなりますが、原因となるかぶれなどがよくなればリンパ節も小さくなります。そのまま様子をみてください。

 もし大きさが変わらないか、大きくなってくる時には病院を受診してください。グリグリの正体がリンパ節なのかどうか調べます。場合によってはグリグリの一部をつまんで細胞を調べてから、治療を始めます。

(執筆者:北野病院副院長 服部 明徳)

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