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側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)
そくとうどうみゃくえん(きょさいぼうせいどうみゃくえん)

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)とは?

高齢者での特殊事情

 50歳以上の年齢層に発症し、男女比はほぼ1対1・6程度で、女性にやや多い傾向があります。理由は不明ですが、日本ではまれな疾患です。側頭動脈のみでなく、全身の中・大動脈の炎症を来し、原因は不明です。典型的な例では、有痛性または肥厚性の側頭動脈を触れることができます。

 発熱、倦怠感、体重減少などの全身症状を伴います。頭痛は拍動性(ズキズキする痛み)で、片側のことが多く、夜間に悪化しやすい特徴があります。虚血症状として、頭痛のほか、視力障害(時に失明)、舌壊死、咀嚼筋筋痛、大動脈弓症候群がみられることがあります。

 検査による所見は、リウマチ性多発筋痛症と同様、炎症所見が主体で、特異的なものはなく、赤血球沈降速度の高度亢進がみられます。側頭動脈の生検(組織を採取して調べる検査)によって診断できます。

治療とケアのポイント

 治療には副腎皮質ステロイド薬が有効です。視力障害など重篤な血流障害に基づく症状が認められる場合には、治療を急ぐ必要があります。

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)と関連する症状・病気

(執筆者:椙山女学園大学生活科学部長 内藤 通孝)

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