出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
小乳房症
しょうにゅうぼうしょう
小乳房症とは?
どんな病気か
乳房の発達が十分ではないものをいいます。乳房の大きさには個人差があるので具体的な定義は難しいのですが、思春期に入っても乳房の発達が顕著に認められない場合を小乳房症とします。両側のこともありますが、片側の乳房のみ発達が悪い場合もあります。
原因は何か
原因不明の場合が最も多いのですが、生来乳腺が未発達であったり、思春期に卵巣などの重要な内分泌臓器が十分に機能しないことが原因であることもあります。
症状の現れ方
思春期に入っても乳房が発達しないことで、本疾患が疑われます。
検査と診断
視触診、超音波、X線撮影などを行いますが、本疾患の定義は極めて主観的なものなので、診断は難しいようです。
治療の方法
人工乳腺を用いた豊胸術を行えば、外見的な症状は改善されます。
病気に気づいたらどうする
本疾患の患者さんは、思春期以降に病状を自覚し、ストレスを感じます。片側だけの場合のほうが精神的には深刻です。いずれにしても、周囲の理解と適切なタイミングでの形成手術が重要です。
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