出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
薬剤性小脳変性症
やくざいせいしょうのうへんせいしょう
薬剤性小脳変性症とは?
抗てんかん薬であるフェニトインによる小脳失調が多く認められます。血中のフェニトインが中毒域にあると、眼振や小脳失調を来し、歩行時のふらつき、ろれつの回りにくさなどの症状が出現します。血中濃度を測定し、中毒域に達しないように内服コントロールをすることで、一般にこのような症状はなくなります。
その他、有機水銀・リチウム・ベンゼンやトルエンなどの有機溶媒でも小脳失調を来します。