出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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淋菌性結膜炎(膿漏眼)
りんきんせいけつまくえん(のうろうがん)

  • 眼科
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淋菌性結膜炎(膿漏眼)とは?

どんな病気か

 非常に重症の急性結膜炎で、大量のクリーム状の濃い目やに(眼脂)が特徴的です。新生児と成人に起こります。

原因は何か

 淋菌の感染が原因です。この菌は、性感染症である淋病を起こす菌です。成人では、淋病をもっている人との性行為により、新生児では淋病をもっている母親からの産道感染により淋菌性結膜炎が起こります。

症状の現れ方

 成人では、性行為の1~3日後、強い結膜充血、浮腫、眼痛が起こり、大量のクリーム状の濃い眼脂が出ます。新生児では、生後1~3日で両眼性に強い結膜充血、浮腫、眼瞼腫脹が起こり、クリーム状の濃い眼脂が出ます。

 成人でも新生児でも、重症化すれば角膜に孔があいてしまいます(角膜穿孔)。この場合は、失明の危険さえあります。

検査と診断

 特徴的なクリーム状の濃い眼脂があれば診断できます。成人では性行為の情報、新生児では母親が淋病かどうかなども参考になります。確定するには、眼脂のなかの淋菌を顕微鏡で証明します。

治療の方法

 抗菌薬を頻回に点眼し、全身投与を行います。新生児では出産時に予防的に点眼します。

病気に気づいたらどうする

 早めに専門医の診察を受けてください。

(執筆者:大阪市立総合医療センター眼科部長 森 秀夫)

淋病に関連する可能性がある薬

医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、淋病に関連する可能性がある薬を紹介しています。

処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。

・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。

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