出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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不正咬合
ふせいこうごう

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不正咬合とは?

 不正咬合とは、上下の歯が適切に噛み合っていない状態をいいます。不正咬合には、上あごと下あごの位置がずれている骨格性のもの、歯とあごの大きさのバランスが悪いことによって一つひとつの歯にでこぼこやすきまが生じる歯性のものなど、さまざまな種類があります。

 不正咬合の程度や種類を診断したり、治療方針を決定するためには、さまざまな検査が必要になります。一般には、歯型(口腔模型)や口のなかの写真(口腔内写真)は個々の歯の位置や噛み合わせ、歯ぐきの状態などを知るために撮影し、顔の写真(顔面写真)は顔全体の形を知るために撮影します。また、歯の数や根の状態、頭や顔全体の形を把握するためにX線写真を撮影します。さらに、あごの関節に症状がある場合には、関節のX線写真や、あごの運動、MRIなどの検査が必要になることもあります。

 検査の結果をもとに治療方針を決定し、歯科矯正治療を開始します。治療開始時期や治療方法は、不正咬合の種類や年齢によってさまざまです。以下、それぞれの不正咬合の種類について解説します。

不正咬合と関連する症状・病気

(執筆者:東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学教授 森山 啓司)

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