咽頭炎
いんとうえん
- 耳鼻咽喉科
- 診療に適した科
咽頭炎とは?
どんな病気か
咽頭は鼻腔や口腔の奥にある部分で、ここには咽頭扁桃や口蓋扁桃、口蓋垂などが存在しています(図10)。咽頭炎とは咽頭に起こった炎症のことです。ただし、口蓋扁桃に強い炎症のある場合には、扁桃炎という別の病名で呼んでいます。
さまざまな咽頭炎がありますが、大きく急性咽頭炎、慢性咽頭炎、咽頭特殊感染症に分けて解説します。
原因は何か
急性咽頭炎は、アデノウイルス、コクサッキーウイルスなどのウイルス感染や、A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)、インフルエンザ菌などの細菌の感染によるものが一般的です。刺激性ガスの吸入などによる物理化学的な刺激が原因になることもあります。
慢性咽頭炎は、急性咽頭炎が治りきらなかったり、たばこの煙、お酒などが慢性的に咽頭を刺激したりすることによって起こります。
咽頭特殊感染症は、クラミジア、梅毒トレポネーマ、結核菌、ジフテリア菌などの特殊な病原体が原因です。これらの感染症は社会環境の変化などにより近年増加の傾向にあり、問題になっています。
症状の現れ方
急性咽頭炎では咽頭の痛みが急激に現れ、そのほか全身倦怠感、頭痛、発熱などを伴うこともあります。溶連菌感染の場合、全身に発疹の現れることがあり、猩紅熱と呼ばれます。慢性咽頭炎では咽頭の不快感、異物感などが慢性的にあり、それに伴って咳払いも増えます。咽頭特殊感染症では、症状は普通の急性・慢性咽頭炎に似ているので、症状だけで鑑別するのは困難です。
検査と診断
多くの場合、咽頭は発赤し、症状の経過からも、通常の咽頭炎は比較的簡単に診断されます。
時に、咽頭の発赤とともに小さな水ぶくれや、その破れたような病変がみられることがありますが、これはヘルパンギーナと呼ばれ、コクサッキーウイルスの感染によるものです。咽頭の発赤が著しく、全身症状を伴う場合は溶連菌感染を疑い、分泌物を取って検査します。また、白色の病変や、粘膜のただれたような所見のあることもありますが、この場合には特殊感染症やがんとの鑑別が問題になるため、組織を一部採取して調べることもあります。
治療の方法
よくうがいをして咽頭を清潔に保ち、喫煙、飲酒などもひかえ、刺激を与えないようにします。痛みや発熱に対しては解熱鎮痛剤を用います。抗生剤は、細菌感染が明らかな場合以外には用いる意義は少ないと考えられますが、溶連菌感染の場合には合併症を防止するために、十分に使用する必要があります。
咽頭特殊感染症では、それぞれの原因微生物に対する治療をします。
咽頭炎に関連する検査を調べる
咽頭喉頭炎に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、咽頭喉頭炎に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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クラバモックス小児用配合ドライシロップ
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
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オーグメンチン配合錠125SS
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
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アジスロマイシン錠250mg「DSEP」 ジェネリック
主としてグラム陽性菌,マイコプラズマに作用するもの
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レボフロキサシン錠500mg「DSEP」 ジェネリック
合成抗菌剤
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ケフラールカプセル250mg
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
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ミノサイクリン塩酸塩顆粒2%「サワイ」
主としてグラム陽性・陰性菌,リケッチア,クラミジアに作用するもの
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セファクロル細粒小児用10%「サワイ」
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
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セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「CH」 ジェネリック
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
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タリビッド錠100mg
合成抗菌剤
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水溶性プレドニン10mg
副腎ホルモン剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
咽頭炎が一ヶ月以上治らず抗生物質をさまざまな種類処方され飲み続けましたが効果ありません。 また肩こり…