慢性色素性紫斑
まんせいしきそせいしはん
慢性色素性紫斑とは?
どんな病気か
多くの場合中年以降にみられる下肢の点状出血、毛細血管拡張、褐色調の色素沈着で慢性の経過をたどります。やや男性に多くみられます。臨床症状によりシャンバーグ病、マヨッキー(血管拡張性環状紫斑)、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎の3型に分けられています。
症状の現れ方
基本的には下腿に多数の点状紫斑が生じ、徐々に進行して大小の紅褐色の色素斑になります。繰り返すうち、下腿、大腿、腰臀部へと拡大していきます。全身症状は伴わず、かゆみはないことが多いようです。
シャンバーグ病では、斑と斑の間に拡張した静脈あるいは静脈瘤の存在が認められることがあります。
検査と診断
出血性素因のスクリーニングテストではとくに異常をみることはありません。毛細血管の抵抗力が弱まっているのが認められますが、年齢的条件を加味する必要があります。病変部は明らかな色素の沈着を残すので、診断は比較的容易です。
治療の方法
根治的な治療法は今のところありません。対症療法的に血管強化薬、止血薬、抗プラスミン薬などが使われます。副腎皮質ステロイド薬の外用が有効なことがあります。
長時間の歩行や立ち仕事を避けます。静脈瘤を伴う例には弾力包帯、弾力ストッキングをすすめます。慢性かつ進行性で一進一退を繰り返し難治性ですが、自然軽快もありえます。
病気に気づいたらどうする
病気を正しく把握するためにも、医療機関(皮膚科)で相談してみることをすすめます。
紫斑病に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、紫斑病に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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献血ヴェノグロブリンIH10%静注0.5g/5mL
血液製剤類
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ラベプラゾールNa塩錠10mg「オーハラ」 ジェネリック
消化性潰瘍用剤
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オメプラゾール錠10mg「MED」 ジェネリック
消化性潰瘍用剤
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アルメタ軟膏
鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤
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水溶性プレドニン10mg
副腎ホルモン剤
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ネキシウムカプセル10mg
消化性潰瘍用剤
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ボノサップパック400
その他の抗生物質製剤(複合抗生物質製剤を含む。)
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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