出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
若年性黒色腫
じゃくねんせいこくしょくしゅ
若年性黒色腫とは?
どんな病気か
若年性黒色腫は、その報告者の名前をとってスピッツ母斑とも呼ばれます。一般に子どもの顔面に多く、急速に大きくなることがあります。通常のほくろよりはやや淡い色調で、丸く盛り上がって表面に光沢があります。色素性母斑のひとつと考えられていますが、悪性黒色腫との区別に苦慮する例もあり、慎重な対応が必要な場合があります。
検査と診断
見た目だけの診断では迷うことが多いかもしれません。最終的には切除した組織の病理検査で確定診断します。病理組織でも良性か悪性かで診断に迷う場合もあります。
治療の方法
外科的切除が一般的です。先にも述べたように病理組織検査が必要になるケースが多いので、レーザー治療ではほとんどの組織が蒸散(組織が焼き消えてしまうこと)してしまい、病理組織検査ができないのですすめません。