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心臓障害を起こす植物毒
しんぞうしょうがいをおこすしょくぶつどく

もしかして... 期外収縮

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心臓障害を起こす植物毒とは?

①ジギタリス

 強心および利尿薬として有名なゴマノハグサ科の植物で、葉は毒性も強く、量をとりすぎると嘔吐、下痢を伴う中毒を引き起こします。かつてはコンフリーと誤って食べた中毒が多く報告されたことがあります。

 成分的には、ステロイド系の配糖体ラナトシド、プルプレアグルコシド、ジギトキシンなどです。同系のステロイドを含む植物として、キョウチクトウ科のストロファンツスがあり、G-ストロファンチン(ワバイン)を含みます。ガマ毒のブホトキシンと構造的に似ています。

 地中海地方に産するユリ科のカイソウも、ガマ毒に似た成分を含み、強心利尿薬の原料となっています。

②キョウチクトウ、スズラン、オモト、フクジュソウ、クリスマスローズ

 これらの植物も似たような系統の化合物を含んでいます。そのほか、ガガイモ科のイケマは北海道に自生し、アイヌ民族の万能薬として用いられていましたが、根にシナンコゲニンを含み、強心利尿作用があります。

 以上の対処法としては、まず胃洗浄、医薬用活性炭の胃内投与を行い、症状に応じてカリウム、不整脈の場合はフェニトイン、心室の期外収縮にはリドカイン、部分的心房障害にはアトロピンなどを投与します。

 一般の人にできるのはまず吐かせることで、あとは医師に任せます。

心臓障害を起こす植物毒と関連する症状・病気

(執筆者:ノースカロライナ大学客員教授 糸川 秀治)

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