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側頭動脈炎
そくとうどうみゃくえん

もしかして... リウマチ性多発筋痛症

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側頭動脈炎とは?

どんな病気か

 60歳以上の高齢者に多い中・大型動脈の血管炎です。「巨細胞性動脈炎」とも呼ばれています。

原因は何か

 原因は不明です。白人に多くみられ、人種差があります。

症状の現れ方

 発熱、体重減少、倦怠感などの全身症状と、頭痛、頸部・肩甲部痛、顎関節の疲れ、視力障害が現れます。頭痛は圧痛(押すと痛む)があり、拍動性で、片側が多く、有痛性の側頭動脈を触れます。また、視力障害、失明(約10~20%)にも注意が必要です。「リウマチ性多発筋痛症」は本疾患の亜型です。

検査と診断

 年齢や先述の症状と、採血でCRPや赤沈が高値であり、他の疾患が否定された場合、側頭動脈の生検が重要です。側頭動脈の病変がない亜型が報告され、大動脈から大腿動脈までのCT(コンピュータ断層撮影)やMR(磁気共鳴画像)による血管造影をすすめます。FDP-PET/CTが検査感染症や悪性腫瘍との鑑別にも有用です。

治療の方法

 ステロイドを1日30~40mg内服し、症状や検査所見が改善すれば漸減・中止します。視力障害は早期に生じ、失明の可能性が高いため、眼科を受診し、ステロイド・パルス療法を行うことが重要です。抗血小板・抗凝固薬の内服もすすめられます。

病気に気づいたらどうする

 初期は失明を避けることが重要で、まず眼科を受診し、それから内科(膠原病内科)を受診してください。その後は、ステロイドによる合併症を予防することが大切です。

側頭動脈炎と関連する症状・病気

(執筆者:順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院内科先任准教授 小林 茂人)

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