専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

東北医科薬科大学病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

肺がん、気胸、縦隔腫瘍などに対する外科治療を中心に、呼吸器外科全般にわたる疾患に対応可能な臨床経験ならびに手術スキルを有したスタッフを揃えている。80歳以上の超高齢者や肺気腫、肺線維症などによる低肺機能肺がん症例をはじめ、脳梗塞後遺症、糖尿病、心疾患などの合併症併存肺がん症例に対しても、胸腔鏡を用いることで根治性を損なわずに手術侵襲を最小限にとどめることに配慮している。また、専属の呼吸理学療法士による呼吸リハビリを術後早期から導入することで、周術期の安全性ならびに退院後の満足できる生活の質を確保している。その結果、肺がん手術症例の平均在院期間は約14日、若年者気胸手術症例は約4日、高齢者気胸手術症例は約10日である。さらに、術後化学療法あるいは手術不能症例に対しても呼吸器内科医、腫瘍内科医、放射線治療医と連携して治療に当たっている。加えて専門性の高い在宅医療にも対応している。

症例数

09年の全身麻酔手術数は225例。原発性肺がん81例、転移性肺がん5例、自然気胸94例98側、縦隔腫瘍6例、良性肺腫瘍28例、膿胸6例、中皮腫4例などで、うち216例が胸腔鏡下または補助下手術で施行されている。この中には気管支形成3例も含まれている。肺がんの5年生存率は、他施設と比較しても遜色ない。気胸の再発率は5年間で363例中15例(4.1%)と良好。また、当施設では東北でも数少ない喀血に対するカテーテル下気管支動脈塞栓術(15例)を行っている。さらに、急性・慢性膿胸やアスペルギルス感染症に対する外科治療を積極的に施行し、良好な成績を得ている。

医療設備

64列マルチスライスCT、MRI、各種シンチグラフィー検査、CTガイド定位照射器、電子内視鏡、ハイビジョン胸腔鏡手術セット。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

心臓、大動脈、末梢血管およ不整脈疾患など、主に成人の手術が対象である。他院からの依頼も含め、緊急手術に対応している。循環器内科とともに循環器センターとして診療を行っており、診断から治療までを切れ目なく円滑に行い、入院期間を短縮するよう努めている。また、心大血管リハビリテーションにも積極的に取り組み、退院後の早期の自立や社会復帰を容易にする取り組みを行っている。

症例数

08年の年間手術症例数は、心臓大血管が113例であった。うち冠動脈バイパス術単独が41例、弁膜症手術が単独で37例、胸部大動脈瘤手術が22例、冠動脈バイパスと弁膜症、胸部大動脈瘤の複合手術が11例であった。その他、閉塞動脈硬化症に対する血行再建術10例、腹部大動脈瘤手術13例、および下肢静脈瘤の手術も実施した。ペースメーカーは70例で、うち植え込み型除細動器と両室ペースメーカーの植え込みが10例。手術術式の詳細は、冠動脈バイパスでは、オフポンプ(OPCAB:人工心肺を使用しない心拍動下で行う手術)は症例によって採用している。弁膜症では形成術を積極的に行っている。最近の傾向としては、末梢血管の血行再建はカテーテル治療が大半を占めるようになり、大動脈瘤手術においては、急性解離性大動脈瘤に対する緊急手術が19例であった。また、腹部大動脈瘤に対してはステントグラフトによる治療数が増加している。08年の手術成績は、開心術113例中、在院死亡は急性解離性大動脈瘤の1例のみであった。

医療設備

シネアンギオ装置、MDCT、MRI、心臓核医学検査、人工心肺、PCPS(経皮的人工心肺補助循環装置)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

院是「忠恕」(真心を尽くし思いやりの心で努める)の精神に基づき、親切な医療、新しい医療、納得される医療の提供を行っている。

症例数

外来患者1日平均50~60人、年間入院患者約350人、手術件数年間約150件。入院手術症例のほとんどが、尿路性器悪性腫瘍である

★09年の手術件数は膀胱全摘術5例、前立腺全摘術28例、腎摘除術(腎部分切除、腎尿管全摘を含む)13例、経尿道的前立腺切除術17例、経尿道的膀胱腫瘍切除術47例、顕微鏡下精索静脈瘤手術16例などである。手術症例の在院日数は、経尿道的膀胱腫瘍切除術で4日、前立腺がん、腎臓がんの手術で10日~12日、膀胱全摘手術で20日程である。進行がん症例には放射線治療を含めた集学的治療を行っている他、積極的に外来化学療法を施行しており、良好な治療成績に加えて、QOLを重視した治療を行っている。がん診療連携拠点病院に指定されており、仙台市東部、多賀城、塩竃地域のがん診療の中心的な施設となっている。進行がん症例に対しては、精神科医が中心になって緩和ケアチームが構成されており、がん患者の疼痛への対処だけではなく、精神面でのケアも行っている。がん症例には担当医と病理医、放射線科医、腫瘍内科医、がん専門薬剤師、看護師がチームとなって診療にあたるシステムである。セカンドオピニオンは予約制、有料(保険対象外)で応じている

★前立腺肥大症や過活動膀胱などの排尿障害、尿路感染症、尿路結石、男性性機能障害などにも対応している。

医療設備

MRI、MDCT、RI、CT一体型リニアック、尿流動態検査装置他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

整形外科

分野

整形外科

特色

82年10月に現在地へ移転、46年開設の社会保険宮城第一総合病院より改称。当時では稀なリハビリテーション科、リウマチ膠原病内科を増設。現在も充実したリハビリ施設とスタッフ(理学療法士14人、作業療法士9人など計27人)を擁する。下肢関節(股・膝・足関節)の変性疾患(変形性関節症など)および関節リウマチの上下肢関節病変に対する専門的治療(関節形成術・人工関節置換術などの再建外科)を主に行っている。

症例数

08年の外来新患者数は972人、外来数は月間737人、入院患者数は1日36人、平均在院日数は28.3日、総手術件数は632件

★骨折観血的手術123件。高齢者の大腿骨近位部骨折では、転子部骨折に対する髄内釘固定19件、頸部骨折に対する人工骨頭置換術17件・骨接合10件

★人工膝関節置換術88件(関節リウマチ31件)、人工股関節置換術80件(関節リウマチ20件)、人工肘関節置換術1件

★関節リウマチの手術(人工関節以外)は、足趾関節形成術13件、手指伸筋腱再建術+手関節形成術3件、滑膜切除術2件、その他7件

★人工股関節置換術は原則として全例セメント使用によるチャンレー型人工関節置換術を施行。03年に「セメントTHAビジテーションセンター」を開設し、全国から股関節外科医を目指す若手整形外科医が手術見学に訪れている

★82年10月から人工股関節・膝関節置換術を開始し、現在までそれぞれ1,000例を超えている。27年経過しての人工股関節再置換率(当院施行例)は4.8%と成績は良好である。

医療設備

MRI、CT、RI、電気生理学的検査機器、無菌手術室(クラス100)、関節鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

当院は、01年から05年にかけての国の高次脳機能障害者支援事業および現在の宮城県高次脳機能障害者支援普及事業の拠点病院であるため、外傷性脳損傷やくも膜下出血等に伴う高次脳機能障害患者が比較的多い。また宮城県脳卒中地域連携パスの作成、運用にあたっての中心医療機関であり、急性期、維持期の医療機関はもとより、地域リハビリ関係者との連携を密接にして院内外のチームアプローチを心がけている。なお、日本リハビリテーション医学会研修施設に認定されている。

症例数

500床の急性期総合病院のなかの48床のリハビリテーション科であり、院外の救急病院からの紹介患者に加え、院内他科からの紹介も多い。特に嚥下障害に対する院内の要請が多く、嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)を行いながら、リハ科医師、言語聴覚士、嚥下ナース、栄養士からなる嚥下チームで対応している。高次脳機能障害については、長年の経験に基づきその評価、リハビリ、院外諸機関との連携などについて神経内科と役割分担をしながら取り組んでいる。医療・福祉関係者や当事者を対象とした高次脳機能障害の研修会も定期的に開催している。リハビリ科の年間の入院患者数は約160人で、その多くが脳卒中、外傷性脳損傷であるが脊髄損傷、大腿骨頸部骨折、中枢神経変性疾患、廃用症候群なども対象にしている。09年度の自宅退院の割合は67%である。

医療設備

MRI、CT、SPECTその他、総合病院として必要な医療機器を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

リウマチ膠原病センター

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

関節リウマチを主とするリウマチ性疾患が専門。診療圏は宮城県のみならず他県からの通院患者も多く、患者数、治療件数とも東北随一である。近年の医師不足は当科においても例外ではなく、現在では関節リウマチに特化した診療内容となっている。

症例数

関節リウマチ1,300人、各種膠原病250人、そのほか痛風や分類不能疾患約100人の患者が通院している。当院の特徴として総合病院として各診療科がそろっており、また連携も密接であることから、様々な合併症や併発症への対応がスムーズであり、集学的治療が必要な場合はもちろん、病初期より終末期まで一貫して当院で治療ができる点にあり、当科の誇りである。生物学的製剤を使った積極的・早期治療はもとより、様々な医療制度を活用した医療経済的な支援や、薬剤の使い方の工夫などにより、1人でも多くの患者に最新治療の恩恵が届くよう努力している。また、当科で治療中の患者への副作用対策が十分なのはもちろんのこと、研究会や地域連携勉強会、薬剤師勉強会の開催などの積極的な活動により、主に生物学的製剤やリウマトレックスの副作用防止や早期発見に地域全体で取り組んでいる。現在関節リウマチに関しては積極的に展開しているが、医師不足の波には勝てず、膠原病診療は現通院患者の治療を継続するのみとなっている。当院は神経内科、精神科、呼吸器科、呼吸器外科、循環器科、消化器科、皮膚科、婦人科、泌尿器科(腎)、眼科、耳鼻咽喉科など、膠原病の診断や、合併症の治療や経過観察に必要な各科がそろっている。膠原病診療にこそ機能を発揮できる病院であり、医師不足が解消され次第、膠原病診療の拡大を図っていくつもりである。

医療設備

PET以外ほとんどの設備が完備。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

神経内科

分野

神経内科

特色

急性期型総合病院であるが、リハビリテーション施設も完備されており、予防、診断、治療から医学的リハ、在宅医療に至るまでの一貫した診療を行っている。臨床研修指定病院。宮城県高次脳機能障害支援拠点病院。日本神経学会認定教育関連施設。東北大神経内科関連施設。スタッフ全員が神経内科専門医。

症例数

年間入院患者数約350人、病床数は約30床。神経疾患、脳血管障害、全身疾患に伴う神経障害等、幅広く診療している

★脳血管障害では、脳梗塞超急性期の治療から回復期までの一貫した診療体制を敷いており、病初期から理学・作業・言語療法を積極的に行い、リハ科担当の回復期リハ病床へと引き継いでいる。嚥下障害に対しては、リハ科の協力で嚥下造影を含めた評価、嚥下訓練を行い、また適応例に対しては、消化器科の協力で内視鏡的胃瘻造設術も速やかに施行している

★パーキンソン病、多系統萎縮症、筋委縮性側索硬化症などの厚生労働省特定疾患(神経難病)やアルツハイマー病などの認知症の診断、治療、リハ、訪問看護、在宅診療を行っている

★多発性硬化症、視神経脊髄炎などの神経免疫疾患症例数が比較的多い

★頭部外傷後などの高次脳機能障害症例に対する評価、支援を行っている

★精神症状が強い場合は精神科の協力を得るなど、院内他科との連携が良好である。NST(栄養サポートチーム)などのチーム医療にも神経内科医が積極的に参画しており、高齢化にともない複雑化した疾病を有する患者に対して、臓器別診療とともに、人を診る医療の提供を心がけている。

医療設備

MRI、CT、SPECT(脳血流シンチグラフィー)、MIBG心筋シンチグラフィー、脳波、誘発電位、神経伝導速度検査、筋電図、頸動脈エコー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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